三菱エクリプスクロスはこんなクルマです〜2013年のコンセプトモデルから4年後の実車発売まで

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2017.3月に発売された三菱エクリプスクロスは、当初1.5Lガソリンターボモデルだけでしたが、2019年6月にディーゼルターボが追加設定されました。我が家にやってきた車体は、車検証の車体番号GK9W-XXXXを見てもちょうどこの頃ラインオフしたばかりの車体です。

三菱エクリプスクロスは、2013年に東京モーターショウで発表されたSUVベースコンセプト「MITSUBISHI CONCEPT XR-PHEV」を元に「MITSUBISHI CONCEPT XR-PHEV Ⅱ(2015)」を経て具現化したクルマで、ルノー・日産・三菱の経営統合〜併合も囁やかれ、三菱自動車最後の独自開発車になるやもしれない状況下、ランエボやパジェロなど三菱の歴史を背負った車の技術や思想を受け継ぐ渾身の思いが込められたクルマだと言えます。

MITSUBISHI CONCEPT XR-PHEV(2013)

東京モーターショウ2013にて次世代コンパクトSUV『MITSUBISHI Concept XR-PHEV』を世界初披露する。FFタイプのPHEVシステムを採用した次世代コンパクトSUVコンセプトモデル。車名のXRとは「スペシャリティクーペとSUVを融合」させ「街中をきびきび走る」という意味の“X(cross)over Runner”に由来。

『MITSUBISHI Concept XR-PHEV』基本諸元(目標値)

全長×全幅×全高:4370mm×1870mm×1570mm/乗車定員:4名/ハイブリッド燃料消費率:28km/L以上/EV走行換算距離:85km以上/エンジン型式:1.1リットル 直列3気筒 直噴ターボチャージドMIVECエンジン/最高出力:100kW/使用燃料:ガソリン/モーター最高出力:120kW/バッテリー総電力量:14kWh/駆動方式:2WD(FF)/トランスミッション:トランスアクスル

主な「e-Assist」搭載機能
歩行者衝突軽減ブレーキ/後側方死角車両警報/路車間通信利用運転支援/オートハイビーム/誤発進抑制制御/衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)/車線逸脱警報システム(LDW)/レーダークルーズコントロールシステム(ACC)

アウトランダーPHEVをベースとした軽量・高効率なFFタイプのPHEVシステムを採用。1.1リッター直列3気筒直噴ターボチャージドMIVECエンジン、軽量・小型・高効率モーター、必要に応じてモーター駆動電圧を700Vまで昇圧する昇圧コンバーターをフロントに搭載し、大容量バッテリーをフロア下に配置。昇圧コンバーターの採用により、モーターとジェネレーターの出力と効率をともに向上させている….と当時からPHEVシステムについては具体的な記述が並んでいたので、当時は、廉価版FFベースのPHEV搭載車のRVR-PHEVとして早期に商品化されるのではないかと期待させられました。

既にエクリプスクロスのシルエットと重なる様で当時はモックアップに過ぎないと思えた18インチホイールもそのまま採用されて、「街中をきびきび走る」コンセプトはステアリング ロック-ロック3.3→2.9回転設定と、当時から具体的な商品開発が考えられていたんだと分かります。

MITSUBISHI CONCEPT XR-PHEV EVO Vision GT(2014)

ソニーとのコラボ企画、PlayStation®3専用ソフトウェア『グランツーリスモ6』にて「三菱 コンセプト XR-PHEV エボリューション ビジョン グランツーリスモ」を公開。車両運動統合制御システム「S-AWC」を搭載するという設定は実際に実現することになる。

「MITSUBISHI CONCEPT XR-PHEV Ⅱ(2015)」

2015ジュネーブモーターショーで発表されたCONCEPT XR-PHEV Ⅱでは、ただのハリボテから試作車くらいにブラッシュアップされたモノが展示されました。

2013年のモックアップと比べると全高やリア廻りの処理がエクリプスクロスの実車並に現実的なものに変わっています。ヘッドアップディスプレイのアイデアもこのときに紹介されていました。

ただ、進展が遅すぎる…と当時のブログでジブンもイライラしておりました。

このときも「PHEV-RVR」であると思っていました。

コンセプトモデルからかなり忠実な実車へ

コンセプトモデルXR-PHEV Ⅱからエクリプスクロスとして2017.2月に発表された実車に至るまでの比較スナップです。

かなりキープコンセプトな実車化だったのがわかります。ただ裏返せば2013年時点ですでにコンセプトが固まっていたものを2017年まで引っ張ってやっと実車化できたワケで、発表時点でデザイン的には陳腐化してしまった…というのは言い過ぎかもしれませんが、実車デビューにはもうひと工夫のサプライズがあっても良かったとは思います。ただ三菱の精一杯だった…とは言えるのかも知れません。

2017.2 三菱エクリプスクロス発表

2017.2 三菱自動車はジュネーブモーターショー2017で世界初公開する新型SUV『エクリプス クロス』の車両概要やデザインを公開。
グローバル戦略車として海外展開が先行し、2017年10月に欧州で、同年11月は豪州やニュージーランド、アセアンで、2018年1月には北米で出荷を開始。日本での発売は発表から遅れること1年後の2018年3月1日でした。

商品企画を手がけた三菱自動車の林祐一郎チーフプロダクトスペシャリスト(CPS)によれば「ターゲットユーザー像で決定的にアウトランダーと違うのは、子供のイメージがない。子供がいてキャンプなり、雪遊びなりで思いっきり人たちは、『どうぞアウトランダーに乗って下さい。荷室も広いしテントも乗りますよ』と。一方で、エクリプス クロスはカップルだとか、一人のイメージで、自分の人生をもっと楽しんでもらいたい」と語っていました。

日本市場向け当初のパワートレインは、新開発した排気量1.5l(リットル)のダウンサイジング直噴ガソリンターボエンジンに、ジャトコ製 8速スポーツモード付きのCVTを組み合わせた仕様(2020現在も同仕様)だけでしたが、三菱では久々の「直噴ガソリン」であり、三菱のリコール隠しに発展した「GDI」の悪夢を払拭するために投入した起死回生のパワートレインです。動力性能は申し分ないながら、かつて三菱の燃費偽装につながった燃費性能は残念ながら他社に及ばないのが現実です。
この車に搭載された「ジャトコ製 8速スポーツモード付きのCVT」はロックアップの掛かりも良くすこぶる評判が良いみたいです、しかしながらジブンの頭には10年前に試乗した3代目RVRに搭載された「ジャトコ製 6速スポーツモード付きのCVT」のグズグズ感が残っておりどうにもCVT全般にアレルギーです。

ちなみにコンセプトのキーワードでもあったPHEVに関して林CPSは「現時点では計画はない」としながらも「アウトランダーのプラットフォームを使っているので物理的にシステムは載せられる」と話しておりましたが…実現するには一悶着あってさらに実現まで4年掛かることになろうとは、当時は考えなかったでしょう。

Youtubeの「MitsubishiMotors TV」では、エクリプスクロス「開発者が語る」「ラリードライバーが語る」本音トークとして、当時LIVE配信した10時間を超える映像が掲載されています。

2018グッドデザイン賞、2018-2019RJCカーオブザイヤー受賞

コンセプトモデルから足掛け4年で商品化、概ね良好以上の走行評価で歓迎され2018グッドデザイン賞、2019次RJCカーオブザイヤーを受賞するなど三菱自動車の開発ストーリーとしては出来過ぎな流れではありました。

国内発売から2年目の2019年にはクリーンディーゼルが投入され販売登録台数1万1592台を記録したものの、2020年上半期の販売登録数は、5600台の三菱デリカD:5にも及ばず3000台を下回る数字らしい。

つまり販売台数で言えば残念ながら現在のトコロ「不人気車」であります。

 

 

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