惜しみなくしがみつく醜悪

 

八ッ場ダム推進議員連盟1都5県の会設立総会

地元の群馬県知事の大澤でございます。
...本ダムは利根川流域に住む人々を洪水から守ると共に、首都圏約430万人の利根川用水、都市用水を開発するための必要不可欠な多目的ダムでございます。
...地元の長野原町町民そして東吾妻町町民は、長い年月に渡る議論を重ねて、苦渋の選択としてダム建設事業とその関連事業を受け入れてまいりました。

...八ッ場ダム事業を中止すべき、という意見もあるようですが、これは、地元の声やこれまで ダム事業の歴史を一切顧みないものであり、怒りすら覚えるところでございます。八ッ場ダム事業についてはダムが果たす役割とともに、これまでの八ッ場ダム 事業の歴史や必死に生活再建に努める水没関係住民の気持ちについても、ぜひご理解をいただきたいと思います。

 「長野原町・東吾妻町」は毎年ホタルの里に出かける場所で、見知らぬ土地ではありません。 昨日は1都5県の知事が揃って八ッ場ダム視察観光に出かけた様子がテレビで流れていましたが、揃いも揃って口にするコメントが素人くさい台詞で、栃木県知事(福田富一)などは「もう7割方出来てるのに、もったいない」などと不謹慎な発言。

八ッ場ダム建設推進はあくまで「未来にとって完遂すべき事業価値があるのか」 で判断すべきお話で、天災治水専門の学者や水需要予測をする経済アナリストの多くから、費用対効果としては「ナンセンス」を突きつけられている状況は、誰もが中止以外の判断しか考えられないでしょう。 ましてや推進を後押しするお題目に「人権問題」「雇用対策」を言い出す御用議員は即刻排除、泣く子をあやすのに欲しがるモノを与えとけ!な対応です。八ッ場ダム建設に関連する6公社・特殊法人など、税金を喰うためだけの存在が「国民のために働いています!」と強弁するあつかましさ。

50年以上過ごした当事者住民や地域に、国が責任をもつことは当然言うまでもありません。

私達の50年の「平穏」の裏側はかように胡散臭いモノや関係で成り立っています。