Apple Macintosh G4 & OS9 〜久々のお仕事です

定期的にDTP仕事を発注していただく会社から90年代に作成したパンフレットの復刻&アレンジ編集の依頼がありました。到着したデータの中身をのぞくと...「Illustrator version8 & モリサワATMフォント」の組版データ... 最新のMavericks&Macでは扱えないシロモノでした。

ここ2年位机の下にうずくまっているMac G4 の出番です...が果たして電源入るのかなぁ、HDD固着してないかなぁ、溜まったホコリでショートしないかなぁ、内蔵電池いつ交換したっけ...とか、とりあえず内部を掃除して部屋をじゅうぶん暖めてからフロントのスイッチボタンを入れてみました。

「ヒューン」「カタカタ...”ジャーン”」「ジー カタカタ ジー」「ピキピキ...」冷却ファンが動いてStartupHDDが反応して懐かしい起動音がしてから、サブのHDD達が起ち上がり AGPスロットに刺さったグラフィックボード(Radeon9200)に通電〜モニターが反応してアイコンパレードが始まる...という昔ながらの騒々しく重い儀式でMac G4/OS9.2.2(G4機種専用リストア・アップデート版) は目覚めてくれました。

しかしながら今回お仕事で使うのはMac G4/OS9.0.4、そうじゃないと「Illustrator version8 & モリサワATMフォント」の組版データはまともに扱えません。システムスイッチャーでサブHDDにある OS9.0.4を指定し直して再起動、やっとうとましい時代の遺物(組版データ)に向き合うことができます。

システムの中身はこの頃の煩雑過渡期のDTP環境にやっとこチューニングしたもので、はっきり言ってセットアップの経緯はもううろ覚えでしかありません。思い出したくも無いほどアプリや機能拡張の組み合わせはセンシティブで、グラフィックカードのROMもカスタムメイドというシャイボーイ。いまみたいに”自動アップデート”なんて掛かろうものなら直行お陀仏なのであります。

ウチにあるG4は、もともとは1999年9月に発売された型番M7232J(Power Mac 450Mhz AGP)というモデルだったんですが、目(グラフィックボード)がかすんで頭(CPU)が焼けて手足(基板コンデンサ)がしびれて心臓(電源)が止まってしまった、本来ならスクラップな老人です。それを移植手術と栄養剤注入(メモリー増設とアクセラレーション)でなんとか現代を生き長らえている次第。

そんなロートルあったればこそ、若者(Mavericks&Mac)の手に負えないシロモノの仕事が出来るというモンです。