春は離婚の季節〜そのまま生涯独身かもよ

春先には気分も上向きだからなのだろうか、ここのところ知り合い・友人家族の”離婚したい”話が先月から3件ほど続いています。気になって調べてみると確かに一年でもっとも離婚が多いのが3月らしく妙な符合を体験することになりました。

人口動態統計速報 平成26年1月分より

身近な離婚話案件

ケース1:友人の娘夫婦の離婚騒動
結婚3年目、”価値観の相違”に気づき娘が実家に出戻り、友人が甘やかしてるのでそのまますんなり離婚成立するのかと思いきや、旦那の実家(公務員一家)が世間体を気にし過ぎてなかなか離婚の判子を突いてくれないらしい。

ケース2:仮面夫婦の終焉
結婚20年くらいになるけど子供がいない互いに自由な夫婦、だったのだけど渦中の○○電力でここ数年ノイローゼ気味だという旦那に内助の功も空しい...と いうことで離婚検討中な音楽業界出身の妻。バブル時代はたいそうブイブイ言わせたクチで、”安定”を求めたらしいのだけど...

ケース3:自立に目覚めた勘違いな友人
ウチと同じ次期に結婚した40代前半の女性、復職した職場で重宝がられ”仕事が楽しい”らしく、それが面白くない旦那と大喧嘩。”結婚したのは勘違いでした!”と啖呵をを切って今週早々に離婚届けを出したそうです。「揉めなくて良かったね」とは言ったものの...

一時に比べて日本の離婚件数は減少に転じていますが、”打算的・生活防衛・やむを得ず”が常態化しただけなのかもしれませんね...

わずか2ヶ月で離婚した友人もいました。あれから10年以上経過するも再婚の話は...ありません。男女とも生涯未婚率はうなぎ登りで男性5人にひとりは生涯未婚です。また比例して初婚年齢の平均は男性:30歳超、女性:28歳超と高齢化していますが、統計データ(平成25年版少子化社会対策白書)の穿った見方をすれば、40代独身女性が結婚できる確率は5%程度しかない、とも読めたりします。

生涯未婚率の年次推移

男性5人に1人は生涯独身...

実のところいつからだか結婚を”めでたい”とは誰も思わなくなってたりします。東北震災を契機になのか”家族の意義”を見直す向きは急進しましたが、不景気・リストラ・格差社会の世の中では女性の”ヘルプ”感は大きくなっているのに、男性は”わざわざ面倒を引き受けたくない”と考えるようになってるのかもしれないですね。男性がそう思ってしまうのは、”年収600万以上でないと...”とかいういまどき、ギャグとも週刊誌ネタとも取れる話を独身女性のアンケート調査と称して垂れ流すマスコミ・ネット・SNSの”はてな印情報”の影響でしょうか。

結婚を”めでたい”ものに復権させるのははなはだ難しいでしょうし、結婚の経済的メリットをもっと打ち出す世の中になる方向で政治もサービスも頭の中もチューニングし直されないと....です。婚姻の流動化は意外と経済界にメリットを生むかもしれませんが、流動化するのは限られた人間だけ、ということになるかもしれません。