遭難しないための山の登り方・降り方1 〜 もといた場所にゆっくり帰ろう

先頃も上京してきた古い友人と「元気でいるか!」を確認しあったばかりですが、そろそろ廻りの同世代にもこの世を去っていく人間が出始める歳になりました。 つれあいからは「まぁだ頑張れよ、とうちゃん!」と脅されますが、自分の実感としては、山を下って七合目あたりをゆっくり歩いている気分です。

「幾つになっても夢を持ってないと駄目!」 「あなたのいまの夢はなんですか?」 目をキラキラさせながら尋ねてくる中年のおばさんがワタシは嫌いです。あきらかに誤った人生を歩んでると思ったりします。若い頃に「燃え尽きて死ねる人生だったら本望だ」と錯覚してしまうのは熱病だし、積み上げてきた社会的地位が自分に重なり続けると信じるのも大きな勘違い。

もといた場所にゆっくり帰ろう...これが更年期〜老年期の正しい歩みだと思う。