家を建てるなら首都圏20km圏内で〜持ち家を考える〜損得勘定と生き方と日本の行方

「持ち家の損得」シュミレーションの話ではありません。もはや経済的には超長期に人生設計できるような世の中ではなくなって何事も刹那的に考えがちですが、それは”住処”も同じです。
昔のように”なにがなんでも庭付き一戸建てマイホーム”という選択を考えるヒトは少なくて、”利便性が高く、限られた時間を有意義に使えるように通勤距離が短く、そしていざというときの換金性もいい”というのが今風です。

 

そんな条件を満たしてくれるのは首都圏で言えば「千代田区から半径20km圏内」しかないと言われています。いわゆる東京1時間通勤圏、我が家があるさいたま市大宮だとギリギリかなぁ...。”不動産が動き出した”と言われているのも実際はこのエリア内のお話であって、部分的極大点はあってもここから遠ざかるにつれ落ち込みは続いている、というのがホントの話です。

いまから家を建てようかと考えてるヒトはよくよく考えた方がイイ。
「持ち家の損得」シュミレーションだけではないし、地震や天変地異にも考慮しつつ、いまや列島に連なる万が一の脱出ルートも考えたほうがイイ。そして”どこでもみんな地球のド真ん中”なぞと楽観的には努々考えないほうがイイ。

次の子供世代は、地方都市や郊外住宅地を見捨て、最初から主要都市中心部の再開発集積化地区に住む可能性が高い。そのときに売却できない地方都市や郊外住 宅地の親世代の家など、売ることはおろか、捨てることさえもできず、子供にまとわりついて、とんでもない負債になる。家はまさに不動産だ。将来も市場性が 保たれる主要都市中心部の有名高級住宅地区でもなければ、現金ないし地金など、動産として保持している方がまし。もしいま郊外住宅を持っているなら、換金 できるうちに売り逃げた方がいい。

ただでも売れない郊外住宅/純丘曜彰 教授博士 から抜粋

10年前、ジブンが”我が家”を購入するにあたって考えたコト

  • ごみごみした東京近傍はキライ
  • 制約の多いコンクリート(マンション)は避ける
  • 家はこじんまりでも廻りに綠があって広々
  • ちゃんと新陳代謝がある地域であること
  • 都心や田舎に出掛けるのにアクセスが便利
  • ムリな借金計画は建てない
    ぼちぼち支払えばいい、楽しい人生にお金を廻そう
    ジブンが逝ったとしても、つれあいがムリなく返済を続けられるくらいがいい
  • お金に困窮したら売りやすい家(場所)であること

千代田区から半径20km圏内」には届いてないかもしてないが、ここ大宮が都会と田舎を分ける端っこという感覚があったし、大宮だからこそ得られる利得、ここを選んだ恩恵も実感しております。「千代田区から半径10km圏内」はヒトが暮らす場所ではない、と感じてる我が家です。