腸内フローラの神秘〜元気なヒトのウンチを貰って元気になろう...

先週放映されたNHKスペシャル「腸内フローラ解明!驚異の細菌パワー」で紹介された”腸内フローラ”、番組タイトルに反してまだまだ解明には程遠いとされてはいますが「これまでの医学常識や論理をひっくり返すほどの情報ポテンシャルがある」とも言われています。

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“腸内フローラ”とは、腸の中に住む細菌たちの生態系のこと。腸内細菌と言えば、「善玉菌」「悪玉菌」という言葉が思い浮かぶかもしれませんが、腸の中には実に100兆匹以上、数百種類もの細菌が住んでいて、その細菌の出す物質が、がんや糖尿病などの病気から、肥満やお肌のシワなどの体質まで。さらには、その影響は脳にまで及び、うつ病とも関係しているのではないかと考えられています。

 

人それぞれに腸内に飼っている細菌の種類は異なっていて、その固有種はほぼ育児時代に決まってしまうらしいことも解ってきました。同じモノを食しても固有の”腸内フローラ”によってカラダへの影響はそれぞれに違うのだという理屈。だからダイエット健康食品や飲み薬が誰にでも同じ効果を発揮するワケでもない、と言われればなんとなく納得してしまう道理です。

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NHKスペシャルでも紹介されていましたが、腸に問題を抱えて病弱なヒトの腸内細菌群を元気なヒトのそれと入れ替える(ウンチを腸に移送する)だけで元気に成る、という不思議にはそれなりの理屈があるということです。

除菌病な現代人はアレルギー疾患や感染症にかかりやすい」のではないかとずっと囁かれているのもうなずけると言うモンですが、それはそれで短絡過ぎる話な気がします。

我が家がここ2年程毎日食しているハナビラタケの不思議な効果も多分に腸内フローラとの関わりが大きいのだろうなと考えていて、科学的に解明されているかのように扱われるのに実は全く解っていない免疫システムも腸の働きが密接に関わっていると言われています。いろんな不思議があからさまになるのはおもしろいものです。

医学的に科学的に論文化されているコトというのは”解っている範囲で考えるならば、とりあえずこんな風に解釈するのが合理的ではないか”という文学です。新しい事実や解明が提示される度に昔偉そうに言われたコトはすぐに「なんちゃって科学」に変わってしまうモンだと了解しておきましょう。

 本日(3/3)はテレビ朝日「たけしのみんなの家庭の医学」でも「太らない身体を作る秘密を発見!健康長寿のカギは【腸内フローラ】にあったSP」と題した番組が放映されますが、多分に偏りの激しい内容ではないか?と期待しております。

様々な効果を持つウンチをブレンドしてお尻から腸内に入れる美容健康ビジネス」が流行するかもしれません。