結婚しない=少子高齢化

友人のところで男の子の赤ちゃんが生まれたと聞いた。
日頃から「連絡なきは無事の証」調に電話もしない友人だったので、奥さんが妊娠していたことさえ後から解ったのだが、そういえば廻りの友人から赤ちゃんの話はすごく久しい。 古い友人夫婦と時計を巻き戻したような話をすると、そもそも何故互いを伴侶に選んで「結婚」の儀式までに至ったか、双方でニュアンスが微妙に、だけど大きく異なることが多い。(一般には互いに惹かれて、いい頃合いだったとか言うのだが) いわんや積極的に子供を作った動機とはなんぞや(本来そんなもんに理由はいらないのだが)と聞かれてあいまいにならない夫婦はいない。 

でも子供を作らないから少子高齢化になってるわけじゃないらしい。そもそも結婚しない輩(長らく吾輩もそうでしたが)が増え続ける流れを誰も止められないのが主たる理由なんだそうな。 元来人生に獏たる不安を抱えるのは女性の方に多かった社会だったので、食いぶちを確保できる男だったら文句も5,6個迄だったら我慢しようという女性が、「積極的に」結婚の儀式まで引っ張って行ったんだろうなぁ。 世間体や廻りのお節介がきつい時代だったら男も頃合いの「手打ち」で観念したんだろうなぁ。

おいらたち五十に成らんとする世代にもそんな理由で結婚したんだという夫婦を少なくとも3組は知っている。そう「ギブ アンド テイク」を無意識にも了解して結婚してたんだ!(違う違う!と言われそう...)

昨今の若い奴はそんな事しませんもん。
「パートタイム社会」「完全自由」「不干渉」が保証されてるところで誰が窮屈な枠組み(結婚)を自分たちに課そうと思いますか? 一歩譲って「結婚したくても金が無い!」奴らの言い分を聞いても、古い人達にそれは「リンゴ箱がちゃぶ台代わりの生活なんかしたくない!」に聞こえますもんね。

そんな会話を久しぶりに電話口で延々1時間程交わしたおまぬけな日でした。

...自分の場合はもっと、こう、なんというか...
(おそまつな理由が梃子で支えてくれてたおかげで長きを走り続けられただけです)