地震についてさいたま市は安全か?〜大宮台地:地盤の強さ×住宅の耐震性能と木造建築物の倒壊率

大宮台地map2_800_1

さいたま市と大宮台地(右上方)
国土地理院:土地条件図より抜粋

 赤い部分がいわゆる古生代層でその他は堆積層で覆われた土地になります。家の耐震力は「地盤の強さ×住宅の耐震性能」と言われているので、このご時世家を建てるなら足元の履歴をしっかり調べるは常識です。大宮台地に乗っかるさいたま市ですが、実のところ面積で言えば半分程度けっこうまだらなのが実態です。

大宮台地map2_800_3

高解像度版ダウンロード

ただし地盤の履歴は目安に過ぎなくてあくまで住宅直下の地盤調整が適正に行われているコトと「住宅自体の耐震性能」が伴わないと意味が無いと言います。

追記:2022.3
「地盤履歴」とは異なる視点「表層地盤増幅率」の方が住宅の耐震性と因縁が濃いことが判ってきました。また開示される情報の確度も随分と高くなっています。

住宅耐震基準の見直しは1981年5月におこなわれ、それ以前を”旧耐震”、それ以降を”新耐震”と呼称しています。さらに2000年6月の法改正によって地盤調査と問題があれば改良することが事実上、義務付けられ、木造住宅に関しては地震に強くするために、壁の位置や木と木をつなぐ金物の位置、種類などが特定されています。

我が家は2003年施工の住宅なのでひと安心というトコですが、耐震基準による中古住宅の選定は2000年の線引きが基準になりそうです。

img_e784ca01ede370c978bae5eacbb32337321709

内閣府が公表している木造建築物の倒壊率データ

木造建築物の倒壊率データ、赤と緑のラインは旧耐震、青のラインは新耐震です。新旧の耐震基準のあいだには、大きな差がある。震度7ともなれば、旧耐震の住宅は7〜9割以上が全壊するが、新耐震なら2~5割程度「2000年の改正後の住宅では、さらに倒壊率が改善されていると思います」
記事:法改正後に建った家は安全度が大きく向上した 抜粋