さいたま市は安全か?〜 全国地震動予測地図2017年版〜未知の活断層の在処

熊本地震の発生以来「地震予測確率なんて全くナンセンス」予知推進派学者先生やお役所仕事の税金無駄遣いであることが露呈してしまったカタチですが、熊本地震の原因となったとみられる活断層は日本中いたる所に潜んでいて、加えて関東ローム層にすっぽり覆われた首都圏は解りにくいうえに表層ズブズブ状態。深く考え過ぎれば「こんなトコロに家建てるのは馬鹿げている」に落っこちそうです。

文部科学省に設置されている「地震調査研究推進本部」が、4月末に
全国地震動予測地図2017年版を発表しています。「地震予測確率なんて全くナンセンス」ではありますが、住まいの直下の地面がどういう評価をされているのかを知れば、いざという時の対応も違ってきますから、是非ご一読をオススメします。

今後 30 年以内に震度 6 弱以上の揺れに見舞われる確率の比較によれば、さいたま市は55%、なんだか高そうな値ですがよくよく眺めれば、大阪市や大分市と同じ値だしそもそも「地震予測確率なんて全くナンセンス」な頭があるのでふ〜んなのですね。

埼玉の活断層について

全国地震動予測地図2017年版 地図編(平成29年4月)
付録1-35抜粋

関東地方の浅部・深部統合地盤構造モデルの深部地盤構造部分(Vs=3200)に注目すると既知の活断層とよく符号しているのが解ります。

「埼玉県活断層・断層マップ」を重ね合わせてみた

綾瀬川断層の鴻巣-伊奈区間、伊奈-川口区間は深部地盤構造部分の西側を走り、その他活断層、断層帯も構造部分周辺に沿って形成されているように見えます。まだ未知の活断層がこの構造部分周辺に存在するであろうと予想させます。

東京都心部にも大きな活断層があっても不思議じゃない感じです。