益々儲かるダイソー!の裏側 〜不況時代のひと手間3

我が家の日常品の多くが既にダイソー製品で賄われていますが、今後は更に比率が増えるんだろうなぁ...となにやら感慨深いです。
こんな事はもうどの家庭でも起こっていることなんでしょうが、意外と見逃してるモノもあったりします。ウチはなるべく日頃から無くなりそうなモノをホワイトボードに殴り書きしておいて、なるべくダイソーに探しに行くのが習慣になってしまいました。(思う壺です...)

そんな全国展開している100円ショップ(?)ダイソーですが、数年前に商品を納入するバイヤーさんのお手伝いで、生産を委託する中国工場の視察から納入価の交渉、ダイソー仕様のパッケージデザインまで引き受けてゴソゴソした時期がありました。いちばん意外だったのは国内有名メーカーの下請け企業さんやメーカーさん自身が製品の売り込みに躍起だったことですかねぇ。

某工具メーカーさんの輸出向け工具がデザインが変わっただけで、ダイソーでは1/5の価格タグがついてしまう...なんだかなぁ。商談スペースの向こう側で交わされていた会話でしたが、まぁ手抜きする部分も綿密に打ち合わせされていてそれなりに価格圧縮努力(0.1mm精度を0.5mm精度に落とすとか、まぁ契約書上だけの話かもしれませんが)が払われています。

バイヤー業者の納入価は売価の4〜6掛け(100円売りの製品だったら40〜60円で納入)です。実際の売れ行きによって上下するんでしょう。バイヤー業者は、オンタイムで指定期日・指定場所に膨大な量を納品させられますから、輸送費だけでなく一時保管の倉庫代もバカになりません。東広島のダイソー本社倉庫のまわりには、そんな常連バイヤー業者の倉庫もたくさんあったりします。

製品の納入契約までこぎつけると、前金で代金が支払われます(すごく意外でしたが...いまはどうなんだろう?)製品については「安かろう悪かろう」をつい疑ってしまいますが、ひとたび問題がでれば全国からの回収費用・損害保証が契約に盛り込まれているので、致命的な製品品質の手抜きはないでしょうねぇ。ただ洗濯物のクロスハンガーなんかは通常小売り品と遜色なく問題なく使えます、使えますが...1年後に紫外線でボキッと折れたりします(笑)これは手抜きではなくて耐久性が価格なりに置き換わってる、ということですね。

まぁ製品品質をなんだかんだ言っても、ダイソーの先に居るバイヤー業者次第です。ダイソーの製品専門担当者が管理していると言っても、業界の耳年増風の付け焼き刃の専門知識に過ぎません。バイヤー業者さえ単なる貿易ブローカーだったりしますから、中国、ベトナム、タイ等の現地工場でおこっているいる事をホントに掌握できてる人なんかいないんじゃないかなぁ(大笑) 笑ってる場合ではありませんが、実際にこんな価格を実現するためには、それぞれの節目で厳重チェックなんてコストは掛けられません。末端が間違いないモノを作っていて、それをバイヤー業者が信頼して、ダイソーも信頼して売ってる(「信頼して」が「鵜呑みにして」だと恐ろしい)ということだと思います。だからやっぱりダイソーの先に居るバイヤー業者の目利き次第なんですが、消費者から全く伺い知れない不気味さは残りますよねぇ...。 

とりあえずウチでは口に入れるモノはやめとこで利用させていただいています。

益々儲かるダイソー!の裏側 〜不況時代のひと手間3” に対して1件のコメントがあります。

  1. 便利グッズ試作室 より:

    樹脂関係のダイソー納入業者さんを探しています。
    ダイソー・キャンドゥ 納入業者さんの探し方教えて下さい。
    発明・アイデア・便利グッズの考案品を、自主商品化して販売し、
    其れなりの販売実績はありますが、確固たる販路が無い為、現在、
    大量生産は出来ません。折角有る出願済み権利を生かしたい。
    ライセンス契約して貰えそうな、信頼の於ける業者さんをご紹介して
    くださいませ。

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