made in japan 搭載 iPhone4 / iPad 2011年モデル? 出荷開始

昨年春に登場したiPadは、日本製部品が使われていないと言うことで話題を呼びましたが、実際には供給のセカンドソースや供給ロットによって日本製部品が使われるということがままあります。「iPhone5 / iPad2 ではさらに日本製部品を減らす方向」というのも技術力云々というよりコストの問題で、さもありなんということですね。「モノづくりニッポン!」なんて旗を振ってる人達はあんまり現実を知らなくて、懐古的にモノづくりのアドバンテージがあった時代を懐かしんでいるようにしか見えません。

2010,2現在でのiPad コスト分析(iSuppli

そんな噂を尻目に、今年に入って出荷されてるiPhone4 / iPadには日本の最新技術が搭載されています。

今年になって出荷されているiPhone4 / iPad は、パネルのコントラスト・視野角が向上しています。そんなことに気がついた人なんていないと思いますが、これに一役買っているのが国内某メーカーが開発した光学フィルタシート(フィルム)です。「液晶テレビ40型80,000円かぁ〜コストダウン技術」記事でも少しだけ触れました。もともと低コストTN型パネルのコントラストを引き上げ、IPS型パネル並の視野角を得るために開発された光学フィルタシートですが、Appleが iPhone5 / iPad2 を待たずに投入したのはコスト低減を狙ってのことなのか、「Retinaディスプレイ」の品質をもう一段引き上げるために採用したのか、それは解りません。しかし品質やコストの考え方はメーカーによって違うもので、そんな機能材料を優先的に知り得ながら採用しない国産パネルメーカーさんもあったりします。グローバル化の時代には「ニッポン連合艦隊で優れたものを世界に出そう」なんてロマンはありません。