アンゴルモア元寇合戦記〜鎌倉時代に九州・対馬、博多を襲った蒙古・高麗連合軍という侵略者に立ち向かった日本人のお話

6年前に始まった原作:たかぎ七彦による、元寇(文永の役・1274年)における九州・対馬での戦いを描くアンゴルモア元寇合戦記、ゆるゆる進んでやっと2018年にアニメ化され、2019年1月から【博多編】が『ComicWalker』で無料購読できるようになっています。
原作には石清水八幡宮の社僧の手によると言われる史書「八幡愚童訓」に描かれた対馬での蒙古・高麗連合軍との合戦での引用多数とのこと。


福岡県福岡市:筥崎宮
鎌倉時代の元寇の折に、亀山上皇が外敵退散を祈願し
神門に敵国降伏の扁額が掲げられたとされています。

【アンゴルモア 元寇合戦記】PV ☆2018年放送予定

6年前に始まったアンゴルモア元寇合戦記【対馬編】からゆるゆる進んでやっと2018年にアニメ化されて、2019年1月から【博多編】が『ComicWalker』で無料購読できるようになっています。

鎌倉時代の福岡・博多市街地合戦場

アンゴルモア元寇合戦記、蒙古・高麗連合軍上陸・合戦場

アンゴルモア元寇合戦記【博多編】コミック第2巻 巻末掲載図から転載

2021年現在の福岡県福岡市

【博多編】蒙古・高麗連合軍上陸時の合戦舞台、赤坂山、麁原山と周辺地域

輝国町に住んでいた幼少期、赤坂山にあたる福岡城跡から福岡動物園裏手にあたる陸軍墓地(谷公園)は、まだ自然豊かな遊び場でした。

 

元冦:日本本土が戦場となった侵略戦争

歴史の教科書的には、元寇は「中国;元の日本侵略」から「蒙古(モンゴル帝国)の日本侵略」に改ためられていますが、実際の戦場は「蒙古・高麗・漢族その他連合軍」の日本侵略でした。「アンゴルモア元寇合戦記」ではその辺も含めた設定描写にこだわって制作されています。

九州から遠い地方の日本人にとっては、教科書の一文、挿絵の一片、馴染みの薄い日本史の記述に過ぎないのかもしれませんが、九州・博多に100年以上根を張って暮らす人たちの口伝のなかには生々しい怨念やおもしろおかしい痛快な物語が尾ひれはひれついて存在しておりました...少なくとも半世紀前、ジブンの幼少時代に地元・博多の祖父の世代にあたる人たちが語る太平洋戦争の福岡空襲と元冦の物語には、地元ならではのリアリティーを感じたものです。

現在に連なる朝鮮半島や大陸との関わりは1000年前から連綿と続く生臭い因縁であること、加えて外国から侵略を受けて日本本土が戦禍となって戦った初めての戦争。歴史のなか日本の片隅で起こったコトをちゃんと知っておくのは大事です。

 

歴史と因縁を知らないヒトは軽蔑されます

外国に出ると ”ジブンの国のコトをちゃんと知らないと恥をかくだけでなく、あからさまに馬鹿にされる” と知ったのは30年以上前のことですが、仕事でならなおさら相手の国やジブンの国との関わりくらいは予備知識として持って出掛けるのが”作法”というものです。(「日本と朝鮮半島〜元寇〜朝鮮出兵〜対話の作法 」記事)

”作法”という言い回しは「反米という作法 :西部 邁, 小林 よしのり」からの引用ですが、歴史的に少なからぬ因縁のある国のヒトとつきあうのに「仲良く平和に」は現実的な落としドコロであって、無知蒙昧過ぎる振る舞いは逆に失礼、軽蔑の対象に見られたりします。なにより外国にはそんな因縁を話したいと思っているヒトは案外たくさんいるし、物分りのイイオジさん連中の腹の底にも意外とおどろおどろしくあったりするのも経験済みです。

 

台湾人は韓国人と漢人が大嫌いです

台湾に仕事で出掛けて台北からタクシーで台南に向かった1980年代のお話。
台北の街でタクシーを拾ったとき、乗り込み際にいきなり運転手から「日本人か?」と英語で尋ねられました。取引先の住所を示して走り出してしばらくすると長い時間でしたから英語でカタコトの会話が始まったのですが、「韓国人だったら乗車拒否するつもりだったし、大陸の中国人だったら口にチャックするつもりだった」と運転手は言います。「すべての台湾人が世界でイチバン嫌いなのが韓国人、台湾人の半分が世界でニバンメに嫌いなのが大陸の漢人」当時はびっくりしながら小一時間その話に聞き入っておりました。

先日、母校の先輩が熱く語っておりました...