13' MacBook Proの外部モニター接続ガイド
MacBook Pro 13インチモデルに接続できる外部接続ディスプレイについての解説です。便宜上、アップルがHDMIを正式サポートする(macOS Sierra アップグレードのハードウェア要件でもある)2010年以降モデルを対象に扱っています。
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目次
年度モデル別グラフィック・スペック
アップルの公式発表から外部接続ディスプレイに関しての情報をモデルごとに整理してみました。各スペック内容は、搭載グラフィックボードやOSのアップグレード状況により異なる場合があります。予めご了解ください。
リリース モデル (技術仕様LINK) | 搭載グラフィックボード | 外部ディスプレイ | 4K, 5K対応 | |
HDMIポート出力 | Mini DisplayPort出力 | |||
2020 TB3 x4 MacBookPro17.1 技術仕様 |
Apple M1 |
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※Thunderbolt/USB 4ポート |
USB-C経由でDisplayPort出力に標準対応 ただし1台の外部ディスプレイのみ |
2020 TB3 x4 MacBookPro16,3 技術仕様 |
Intel Iris Plus Graphics 645 |
HDMI 無し
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※Thunderbolt 3 ポート(40Gbps)x 4 |
5K,4K ディスプレイとUltra HD TV に対応
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2020 TB3 x2 MacBookPro16,2 技術仕様 |
Intel Iris Plus Graphics |
※Thunderbolt 3 ポート(40Gbps)x 2
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2019 MacBookPro15,2 技術仕様 |
Intel Iris Plus Graphics 655 |
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2018 MacBookPro15,2 技術仕様 |
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2017 Retina 技術仕様 |
Intel Iris Plus Graphics 640 | |||
Late 2016 Retina 技術仕様 |
Intel Iris Graphics 540 | |||
Mid 2015 Retina 技術仕様 |
Intel Iris Graphics 6100 |
1080p解像度、最大60Hzに対応 3,840 x 2,160ピクセル解像度、30Hzに対応 4,096 x 2,160ピクセル解像度、24Hzに対応 |
※Thunderbolt 2 ポート(20Gbps) x 2 最大3,840 x 2,160ピクセル表示 別売変換アダプタを使用してHDMI、DVI、VGA、デュアルリンクDVI出力に対応 |
4K ディスプレイとUltra HD TV に対応 MST (マルチストリームトランスポート) モードで 60 Hz出力に対応
OS X Yosemite v10.10.3 以降でSST(シングルストリームモード)のほとんどの 4K (3840 x 2160) ディスプレイに対応し、60 Hz の出力が可能 |
Mid 2014 Retina 技術仕様 |
Intel Iris Graphics | ※Thunderbolt 2 ポート(最大20Gbps) x 2 最大2,560 x 1,600ピクセル表示を 別売変換アダプタを使用してHDMI、DVI、VGA、デュアルリンクDVI出力に対応 |
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Late 2013 Retina 技術仕様 |
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Early 2013 Retina 技術仕様 |
Intel HD Graphics 4000 |
1080p解像度に 対応 最大2,560 x 1,600ピクセル表示 |
※Thunderboltポート(最大10Gbps)x 2
最大2,560 x 1,600ピクセル表示別売変換アダプタを使用してHDMI、DVI、VGA、デュアルリンクDVI出力に対応 |
※市販の「Mini DisplayPort to HDMI 1.4 アダプタ」「Mini DisplayPort to DisplayPort」等を介して4K /Ultra HD TV ディスプレイと接続できます。但しアップルサポート外の仕様であり、安定性や障害の発生は、ディスプレイ側の仕様により異なります。 DisplayPort 1.2に非対応、リフレッシュレート30kHzでの接続 |
Mid 2012 技術仕様 |
Intel HD Graphics 4000 |
HDMI 無し ※ 但しアップルは、2010 年半ば以降に発売されたモデルで「HDMI 規格のバージョン 1.0、1.1、1.2、1.2a、1.3、1.3a、1.4 に準拠する HDMI デバイスに対応するように設計されているとしています。 |
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Late 2011 技術仕様 |
Intel HD Graphics 3000 | |||
Mid 2010 技術仕様 |
NVIDIA GeForce 320Mグラフィックプロセッサ |
外部モニター接続の選択肢
MacBook Proに搭載されている外部出力ポートは、HDMI(2016モデル以降は非搭載)、Thunderbolt(Mini DisplayPort)とUSB3.0で、通常はHDMIポートを使うか、Thunderboltにドッキングステーションもしくは変換アダプタを介して外部モニターに映像出力させます。さらに外部モニターを拡張する場合は、Apple非公認ながらDisplayLink社のチップを搭載したアダプタを介してUSB3.0ポートから映像出力を取り出せる製品があります。
4K、5Kディスプレイ規格への対応について
2020 M1
Apple TVを利用した「AirPlayディスプレイ」か、iPadをMacのサブディスプレイ化する「Sidecar」を利用することは可能ですが、最大解像度6Kに対応するものの実質的に外部ディスプレイは1台接続に限定されます。これはThunderbolt/USB 4ポート経由でデュアルディスプレイ対応のドッキングステーションを使っても覆りませんので注意が必要です。
※2021年12月22日現在、英DisplayLink社では外部ディスプレイ1台という制限のあるApple M1チップ搭載のMacで2台以上のマルチディスプレイ環境を可能にするDisplayLinkチップ搭載のグラフィックアダプタ用のユーティリティ「DisplayLink Manager v1.6.0」をリリースしました。
HDMI/DisplayPortを2ポートずつ搭載し、最大2台の4K(3840×2160)@60Hzが接続可能
Late2016 Rethina〜
Late2016以降モデルで DisplayPort 1.4、HDMI 2.0bに準拠しています。Thunderbolt3がDisplayPort1.4に対応したという正式アナウンスはありませんが、5Kディスプレイやフルスペックの4K出力に対応しました。Docking Stationを介したディスプレイ出力にはDisplayPort 1.4対応のDocking Station製品をオススメします。
・デュアル 5K(5120 x 2880、60Hz)ディスプレイ接続
・クアッド 4K(4096 x 2304、60Hz)ディスプレイ接続
Thunderbolt3ディスプレイへダイレクト接続する
Thunderbolt3接続に対応した6K、5K、4Kモニターには直接Thunderbolt3ケーブルを用いて直接接続することが出来ます。
6K:表示解像度 最大6,016 x 3,384ピクセル解像度、60Hzのモニターに対応します。
5K:表示解像度 最大5,120 x 2,880ピクセル解像度、60Hzのディスプレイに対応します。
4K(SST:Single-Stream Transport)
表示解像度 最大4,096 x 2,304ピクセル解像度、60Hzのディスプレイに対応します。
外部モニターへ変換アダプタを使って接続する
HDMIやDisplayPort対応の4Kモニターに接続するためには、映像出力対応のサンダーボルト ドッキングステーションを介して接続するか、Thunderbolt 3からHDMI2.0への変換アダプタ、もしくはDisplayPort(オス)への変換ケーブルが必要です。また非4Kモニターへの接続にもVGA、DVI等、ディスプレイ搭載のポートに合わせた変換アダプタが必要です。
Thunderbolt 3ドッキングステーション
-デュアル・ディスプレイ接続対応-
■DisplayPort 1.4対応 ■最大4K/60Hz(3,840 x 2,160)のデュアルディスプレイ、または最大8K/30(7,680 x 4,320)のシングルディスプレイ、最大6台のデイジーチェーンに対応
■UHS-II(Ultra-High-Speed II)準拠のSDカードリーダー、最大312MB/sバススピードでのデータ転送に対応
■最大85W給電対応 ■Dual DisplayPort 1.4対応 HBR(2.7GHz)、HBR2(5.4GHz)、およびHBR3(8.1GHz)をサポート。
■DisplayPortの最大解像度は最大デュアル4K @ 60Hz、デュアル2K @ 144Hz、またはシングル8K @ 30Hzです。
■60W電力供給に対応
- 4K対応 出力変換アダプタ
マルチ接続(HDMI + VGA +DVI + DISPLAYPORT)
HDMI接続
DisplayPort接続
入出力ポートとしてThunderbolt 3(TB3)を2つしか持たない2018 MacBook Airで4Kデュアルモニターを使いたい場合は、下記専用変換アダプタを介して2台の4K(60kHz)モニターにHDMI接続すると便利です。さらに
・Gigabit Etherポート
・給電付きUSB3.0、USB2.0ポート
を持つので、据え置き型利用ユーザーには便利でお得なUSB-Cドックです。
- 非4K対応 出力変換アダプタ
VGA接続
DVI接続
Late2013 Retina〜Mid 2015 Retina
- パワー不足ながら4K対応最終調整モデル:Mid2015 Retina
HDMI(mini) ポートを使う |
最新規格バージョン1.4のビデオデバイスと高解像度オーディオデバイスの接続にに対応しています。
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Thunderbolt 2 ポートを使う |
■Thunderbolt対応モニターに接続する場合表示解像度 最大3,840 x 2,160ピクセル表示 に対応します。 Apple Thunderbolt Displayでは2台をデジーチェーン接続できます。 ■(Mini DisplayPortとして)変換アダプタを使用してHDMI、DVI、VGA、デュアルリンクDVI出力に対応。最大2台の外部ディスプレイで最大3,840 x 2,160ピクセル表示 に対応します。 |
Thunderbolt 2 拡張ドックを使う
- 4K対応過渡期モデル:Late2013 Retina、Mid2014 Retina
アップルは「Late2013以降モデルで4K/Ultra HDに対応」とアナウンスしていますが、現在に至るまで旧モデルで4Kディスプレイ駆動に必要なHDMI2.0に対応したとの発表はありません。(HDMI1.4でもかろうじて4Kは駆動できるのですが...)DisplayPort(1.2)を介しての4K接続に関しても、ディスプレイメーカーの仕様によっては限定的な接続対応しかできません。但しファームウェアやOSのアップデートで接続状況はかなり好転しており、Mid 2015 Retinaではほぼ問題が解消されていると言われています。またLate2013,Mid2014モデルでも今後はディスプレイメーカー側の新製品投入で接続は安定する方向です。
※旧モデルMacBook proでの4K接続では、DisplayPort仕様、SST (シングルストリーム) /MST (マルチストリームトランスポート) の理解やディスプレイ調整の知識が必要になります。
HDMI(mini) ポートを使う |
最新規格バージョン1.4のビデオデバイスと高解像度オーディオデバイスの接続にに対応しています。
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Thunderbolt 2 ポートを使う |
■Thunderbolt対応モニターに接続する場合表示解像度 最大2,560 x 1,600ピクセル表示 に対応します。 Apple Thunderbolt Displayでは2台をデジーチェーン接続できます。 ■(Mini DisplayPortとして)変換アダプタを使用してHDMI、DVI、VGA、デュアルリンクDVI出力に対応。最大2台の外部ディスプレイで最大2,560 x 1,600ピクセル表示に対応します。 |
Thunderbolt 2 拡張ドックを使う
Mid2012 〜Early 2013 Retina
- 4K対応過渡期モデル:アップル公式では非対応
アップルはこれらのモデルでは「DisplayPort 1.2に非対応」とアナウンスしています。GPU性能としては4K出力対応ながら、リフレッシュレート30kHz駆動での接続に制限されます。一部の4Kディスプレイへの接続例も報告されていますが表示遅延が発生する場合が多く、使われ方には大きな制限が生じると考えた方が無難です。
※サードパーティー製変換アダプタを使って、限定的に4Kディスプレイを駆動させられるようですが「かろうじて眺めていられる」程度に考えた方がいいかもしれません。
HDMI(mini) ポートを使う |
■DVI・VGAディスプレイへ変換ケーブルや変換アダプタを利用して接続する場合、最大2,560 x 1,600ピクセル表示に対応
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Thunderbolt ポートを使う |
■Thunderbolt対応モニターに接続する場合、表示解像度 最大2,560 x 1,600ピクセル表示 に対応します。 Apple Thunderbolt Displayでは2台をデジーチェーン接続できます。 ■(Mini DisplayPortとして)変換アダプタを使用してHDMI、DVI、VGA、デュアルリンクDVI出力に対応。最大2台の外部ディスプレイで最大2,560 x 1,600ピクセル表示に対応します。 |
Mid2010〜Late2011
- 4K対応要素はあるもののスペック基準に達していないモデル
アップルは「Mid2010以降モデルでHDMI1.4に対応している」とアナウンスしていますが、Intel HD Graphics 4000番未満のグラフィックボードでは(公式アナウンスとして)4Kディスプレイを駆動させるスペックは備えていません。またThunderbolt(最大10Gbps)によるDisplayPort仕様では実質的な通信速度を安定的させるのは難しいと判断されています。
Thunderbolt ポートを使う |
■Thunderbolt対応モニターに接続する場合表示解像度 最大2,560 x 1,600ピクセル表示 に対応します。 |
※最大解像度WQHDの選択肢
Mid 2010以降のモデルで接続可能な最大解像度WQHD(2560x1440)クラスのディスプレイは、解像度をリニアに調整できることデュアル化も容易であるという現実的なメリットを最大限に活かせる選択肢と言えます。
※PCとしての操作性を考慮すると、4Kディスプレイでは必ずしも最高解像度やHiDPIモードでベスト表示というワケにはいかない場合がままあります。そしてグラフィックエンジンやディスプレイの性能によって解像度選択には「高解像度版」「低解像度版」という仕様も加わって必ずしも解像度をリニアに変更出来ない場合があります。