スマホ通信速度の実際〜生活圏での測定結果がすべて〜ホントに必要な通信速度はどれくらい?

「ドコモが速い!」とは一般的に聞く話ですがホントのところドコモユーザー全てが恩恵にあづかれているワケではありません。神奈川の湘南台付近に住む知人が最近MNPした最新docomoスマホはマンションの中に居るとアンテナ1本、データ通信にしても4Gとは思えぬ程にトロ臭い。10年前の我が家のSoftBankみたいで、電波は日本全国津々浦々まで均等に届いているワケではありません。「そんなコトは(当然だ)知っている」ヒト達も意外と自分の生活圏での電波状況はスマホを手にしてやっと知ることになります。

雑誌の特集やスマホ情報サイトで通信速度計測情報をいくら発信されたところで、首都圏天気予報は地方で役に立たないのと同じで、自分の生活圏での電波状況、通信速度状況を知るコトがイチバンです。

生活圏でのスマホ通信速度状況を知るには

各地での通信速度状況を参照するためのサイトページを自前回線を持つ3キャリアがそれぞれ公開しています。(参照できる計測地域はかなり限定されますが...)キャリアとのMNP契約やMVNO格安SIMに乗り換える前にあらかじめ確認しておくといいかもしれません。

情報更新が遅いので必ずしも現在の状況を反映していないことは勘案しておきましょう。また必ずしも通信速度と電波状況は一致するわけでもなく、生活圏に携帯中継基地が少なかったり、遠かったり、遮蔽物や妨害要素になるものが近隣にあれば電波状況は悪化します。目安になるやもしれないのが携帯中継基地マップとも言える「塔マップ」です。

キャリア・スペックの虚妄

5G規格の通信が始まろうとしている現在、4GLTEでも理屈上最高速度800Mbps程度は出ることになっておりますが....

「キャリアアグリゲーションで超高速通信 を実現!」とかカタログに踊る昨今ですから、スマホに子供じみた妄想を抑えられないヒトはたくさんいます。
スマホの使い方も一様ではないのでビジネス上超高速通信大歓迎なヒトもいたりしますが、大半のヒトにとってそんなモノは実際上たいした利得を得られるものでもなく”宝の持ち腐れ”な性能に過ぎないやもしれません。

とりあえず、通信速度は時と場所によって数百倍も変化してしまうシロモノだということは押さえておきましょう。

ホントに必要な通信速度はどれくらい?

カタログに踊っているような通信速度が享受出来る、そんな場所は現実には限りなく無いワケで混雑無い良好な時間帯でもせいぜい350Mbps、上り下りで大きく違うし、そもそもスマホの上限通信性能にもよります。

4G LTE通信性能(下り最大)

  • iPhone 5s :100Mbps(2013)
  • iPhone SE:150Mbps(2016)
  • iPhone 6s :300Mbps(2015)
  • iPhone 8   :800Mbps(2017)

スマホの機種的には、現実的なモバイル通信状況を見れば明らかなように5年以上前の機種でも事足りる通信速度というのが実際です。プロセッサ負荷の大きいアプリが使いたいヒトは最新機種を選びたいでしょうが、そんなのは一部のオンラインゲーマーか超高画質でyoutube眺めていたいヒトくらいなモンで、SNSやブラウザ主体で利用するほとんどのユーザーにとって、実際の通信状況下ではスマホ機種制約は無いに等しいです。

通信制限が掛かった状況でも128kbpsあればメールは出来るし、 300kbpsあればLINEもYoutubeも使えます。1MbpsあればLINE通話も出来るし、ブラウジングも問題なく動作してくれます。

今月末で1年経過となる我が家の格安SIM契約のLIBMO(docomoレンタル回線)、MVNO情報サイトでの通信速度評価は概ね「中の下」で決して速くない回線です。

我が家の生活圏では概ね下り10〜25Mbps、お昼時は下り1Mbpsまで落ちてしまいます。

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それでも1年通じてauキャリア回線の頃と比べても繋がりが悪いと感じたことはなく、取り立てて困ったこともありません。つれあいはときどきオンラインゲームがバグるとか言いますが、それはしょうがないかも...とか、一度だけ都内・秋葉原のお昼時に無性にレスポンスが悪くてアプリの通信エラーが起きたことはありましたが、キャリア回線でさえ起こるときは起きる類のもので、遅いなりに年間通じて安定しているLIBMOで概ね満足しております。

1年利用してみてあらためて、上り下りの通信速度:2Mbpsが安定して確保出来ていれば大半のモバイルサービス利用に支障をきたすことはありません。10Mbps確保出来ていればスマホ機種性能なりに快適に使えます。