Amazon Fire TV Stick 4Kで MacやNASに保存の動画を再生する〜Airplayを手に入れた万能レシーバー
”Macに保存してある動画を再生するためだけ”に高価なApple tv(第二世代)を買ったのが4年前のお正月、システムアップデートするたびに不具合が目立ちはじめ、いまではiPadからのミラーリングにもいちいち遅延、音飛びが発生するへっぽこぶりにとうとう使わなくなっておりましたら「やっぱり大きなTVで観たい」とウチのつれあいが言い出したので代替え機を検討しておりましたら、最新のApple tv HD/4Kはやはり馬鹿高いので...昨年末(2018.12)発売された新型のAmazon Fire TV Stick 4Kを購入しました。
発売当初のFire TV Stickは、Apple tvに比べて安価であったものの、反応速度やストリーミング品質、HDMIとの相性などに問題を抱えていましたが、最新版ではほぼ満足できるレベルにあり、「Amazonプライム・ビデオ」と「Youtubeチャネル」、MacやiOS機器等に録り貯めた動画を「AirplayのミラーリングでTV画面に表示」するためなら、Airplay機能を手に入れたAmazon Fire TV Stickの方が数段、コストパフォーマンスに優れています。
いまどきのポイント利用やらキャッシュレス還元やらの恩恵で本家Amazonで買うより送料入れてもお得だったので今回はYahooショッピングで購入です。
ちなみに我が家のテレビは2007年型プラズマテレビ HITACHI WOOO P42-HR01、すでにチューナー不調、内蔵HDD破損ながらパネルだけはドット抜けも大きなニジミも発生せず、同時期に知人が買った東芝REGZA42型液晶テレビがバックライト不良で2016年に亡くなり、高価な4Kテレビに買い替えて自慢げだったのもつかのま倍速駆動の動作遅延にブツブツ言い出したのを見て、あらためて我が家のプラズマテレビは立派だなとほくそ笑んでいたりします。
「古いプラズマテレビで Fire TV Stick 4K は使えるのか?」
4KでもHDRでもなく、それこそハイビジョン対応でもない我が家のプラズマテレビですが、幾ら古い機種と言えどもHDMI端子さえあれば、Fire TV Stick側がセットアップ時に”それなりに”出力調整して対応してくれます。
「Fire TV Stickで十分ではないのか?」
比較記事を参照しながら...4K買うかもしれないし...2000円しか違わないし、という判断。
「Fire TV Cube はどうだ」
まだ発売(2019.11.5)されていないし倍以上(14,980円)高価なシロモノは不要です。
とりあえずAmazonプライム会員特典対象作品の見放題がテレビで復活しただけでも元取った気になれます。ただ、つれあいにNetflix、Hulu等の有料コンテンツに興味を持っていかれる危険も復活しました...
我が家のプラズマテレビ、使えるHDMI端子が一つしか残っていなかったのでHDMIセレクターも同時購入、将来の4K対応に備えて4K60Hz HDMI2.0 HDCP2.2対応品から選択
一気にお買い物した気分です。
2020.9追記
イーサネットアダプタの取り回しが意外とじゃまだった....こちらのスタンドを先に見つけておけば良かったかも...
目次
Fire TV Stickを万能レシーバーに変える 「AirReceiver」アプリ
Fire TV Stick標準ではAndroid向けMiracastのみのレシーバー仕様ですが「AirReceiver」アプリをインストールするとAirPlayとChromecastも使えるようになり、かつてはMac/iOSとApple tvでしか出来なかったのが、Mac/iOSとFire TV Stick 4KでもAirPlay対応になります。 さらにSMB対応なのでMac、WindowsやNASの共有フォルダにあるファイルや、DLNA規格の機器に収納したファイルもをテレビで再生できるようになります。
Fire TV Stickを万能レシーバーに変える”神アプリ”
Fire TV Stick 4Kメニューから「AirReceiver」をインストールします。有料(310円)ながら価値は十倍以上です。ちなみにAmazonWEBサイトで購入手続きをすると勝手にダウンロード・セットアップしてくれます。
Fire TV / AirReceiver起動画面
全般設定のAirplayを選択するとMAC / iOSガジェットを画面ミラーリングします。
iPadの画面ミラーリングリストに「AFTMM-3」として表示され、
Macbook のAirPlay出力先リストにも「AFTMM-3」として表示されました。
※ChromecastがサポートされるようになりFireタブレットからもテレビに接続されるそうです(我が家にFireタブレットが無いので未確認)
あとはMacに保存してある動画をiPadやiPhoneでブラウズ・再生してやればテレビにAirPlayしてくれます。ちなみに我が家ではAir Video HDアプリを重宝しております。
ちょっと驚いたのが...
AirPlayでiPadのAir Video HDアプリから起動再生したビデオ、再生以降は一時停止、早送り、巻き戻しとボリューム調整は、Fire TV Stickのリモコンで操作出来ます。あたりまえな気がしないでもないですが...
DLNA DMP(デジタルメディアプレーヤー)機能
Fire TV / AirReceiver起動画面
全般設定のDLNA DMPを選択すると、サーバー(DMS)のコンテンツを受け取り、再生プレーヤーとして機能します。
我が家でDMS接続されている機器
我が家では映像・音楽・写真関連ソースをNAS (Synology DS216Play)で統合管理しています。上記DS216Pにアクセスするして関連ソースの表示、再生がおこなえます。
Fire TV Stickに「Apple tv」アプリが発表されました
昨日(2019.10.27)Fire TV StickでAppleのTVアプリが使えるようになりました。
(ただし現時点でアプリが提供されている国は北米やヨーロッパ各国、インドで、日本国内ではまだ利用できませんが...)
来月から始まる動画配信サービス「Apple TV+」をFire TV Stickでも利用できるように、という戦略でしょう。まだ詳細はわかっていませんが、Apple tvと同じようにFire TV StickでiTunes ライブラリの項目(曲、ムービー、テレビ番組など)をブラウズしてテレビにストリーム配信することができるようになる可能性もあります。
ますます「Apple tv」機は要らなくなる?
Fire TV StickをDLNAクライアントにする「VLC for Fire」アプリ
4年前の第一世代Fire TVでMacをDLNAサーバーにしてVLCを使って視聴、というコトが出来たり出来なかったりOSアップデートの度にドタバタ... 結局Apple tvを買うハメになった元凶の「VLC for Fire」ですが、最近はかなり熟れて安定してます。
PCブラウザでAmazonサイトの「VLC for Fire」-無料-購入でインストールされます。「ブラウジング / ローカルネットワーク」でNASやMacの共有設定フォルダが一覧表示されるので ID/パスワード入力で共有させます。ちゃんとフォルダ単位で表示されるように進化してはいるのですが、ファイルのプレビュー画像表示もなくファイル名も全部は表示されません... 使いづらい...
ES File Explorer というファイラーアプリをダウンロードして、プレイヤーとしてVLCを指定してやるとファイル名も全部表示してくれるらしい...のですが、4月にES File Explorer は削除されたらしいです。(昨日再確認したら復活してました!スパイウエアとして一時期外されたワケですが...さぁどうするか)
メディアセンターアプリ KODIの導入...
オープンソースのメディアセンターアプリ「KODI」がFire TV Stickでも使えるコトはよく知られています。
2月に「Kodi 18」が正式公開されているので、試してみる価値はあるものの導入にはひと手間掛かります...続きは次回に...
今回はとりあえずつれあいの「やっぱり大きなTVで観たい」に応えてへっぽこなApple tvを更新出来たので、これで良しとしたいと思います。
こんな環境が用意出来る方には「Apple tv 4K」の出番
やもしれません。
追記2020.1
一応 Apple tv 4Kも持ち上げて記事の終わりとさせていただきましたが...冒頭のとおり先代Apple tvのへっぽこぶりには相当頭にきていたところにFire TV Stick 4Kが思いの外うまく機能してくれて、macやiPsd, NAS (Synology DS216Play)とすんなりつながって、おそらく次もFire TV シリーズをアップデートするつもりです。定額制ゲームサービス「Apple Arcade」にハマることでもない限りApple tv 4Kの選択はバカバカしい、と思えるほど...というのが正直な感想ですね。