HDMI切替器・分配器の選び方〜給電機能付きをオススメします〜
HDMI切替器。分配器は、HDMIセレクタ・スプリッターとも呼ばれますが、複数の画面に同じ画像を出力する場合や、複数の入力機器に繋いで使用する機器をその都度切り替えて一つの画面に出力する場合に使ったりします。厳密には入出力ポートが逆になるので違ったモノなのですが、両方の機能を使えるものが主流です。
HDMI規格では、コネクタ形状によりType A〜Eが存在しますが、ここではテレビやディスプレイ、ゲーム機などとの接続に使用されHDMI機器の中で最も普及しているType Aコネクタの切替器について説明します。
HDMI切替器を選択するにあたってポイントをあげると
- 最新HDMI規格に準拠していること
ディスプレイの30Hzまでの対応となる「HDMI1.4」規格か、60Hzまで対応している「HDMI2.0」規格かのいずれかを選ぶことになりますが、通常は「HDMI2.0」規格に準拠した製品を選択しましょう。
- ディスプレイ解像度と著作権保護に準拠していること
フルHD解像度までの著作権保護コンテンツを含んだ機器には「HDCP1.4」に準拠したもの、4k映像コンテンツでは著作権保護仕様「HDCP2.2」に準拠したものが必要です。またPS5などに接続する4K 120Hz HDRディスプレイに接続する場合は8K映像コンテンツ対応のHDMI切替器が必要になります。
- 給電(セルフパワー)型であること
HDMI切替器にはHDMIケーブルを流れる5V、55mAという低電流を利用することで外部電源無しで動作させる仕組みの製品がありますが、HDMIケーブルの品質や長さによっては適切な電圧・電流が供給されず、HDMI切替器の切替操作、ディスプレイや接続機器の起動に支障が出たり誤動作が起きやすいです。ACアダプタ電源(DC5V)もしくはUSB給電※するタイプのHDMI切替器をオススメします。
※USB給電の場合、電源供給元によって安定性が左右され易いため、ACアダプタ電源による給電の方が安定動作を得られやすいです。
オススメ製品
上記の選択ポイントを満足している製品をオススメ選択してみました。
<3入力-1出力>
<5入力-1出力>
出力側に光デジタル、アナログ(RCA)変換音声ポートを備えたHDMI切替器というものもあって一見便利そうなのですが、この価格帯製品のDAコンバート性能はたかが知れているので期待しない方がいいです。
例外的に...
<2入力-1出力 手動切替>
ディスプレイを共用しているHDMI接続PCの切替えなど単純操作ならば手動切替が出来た方が起動遅延もなく面倒ないです。
こんな心配事も少ないはずです。
ACアダプター付きを検討していたので、とても参考になりました、ありがとうございます。