楽天・三木谷社長「経団連脱退したい」に想う〜 大儀のためにジブンの流儀を変えるのはやぶさかでないけど、ジブンの本意に逆らうのはやめましょう

楽天の三木谷浩史社長は、自身がツイッターで「そろそろ経団連を脱退しようかと思いますが、皆さんどう思いますか」と書き込み、日本経団連から脱退するこ とを示唆したことについて「(電力政策について、経団連と自分との)方向性が違ってきた」と説明し、「政策が違えば政党を離脱するのと同じ」と話した。(J-CASTニュース

 

10年以上前にお会いした三木谷さんは楽天市場を起ち上げられたばかりで、せっせと企業廻りする社長さんでした。国内導入され始めたモールシステムの中にあって楽天市場は稚拙な仕組みではありましたが、中小企業・商店をセミナー勧誘してWEBサイト通販を実地教育していくリアルシステムが秀逸なビジネスモデルが世間から受けました。

楽天市場成功については、政界工作などいろんなコト言われたヒトで、一歩間違えばホリエモンと同じ憂き目にあってもおかしくないほど、世間の視線的には二人の状況や歩みは似てましたよね。そうならなかったのは廻りの人間に恵まれたコトもあるでしょうが、ひとえに三木谷さんの人柄にあったのは言うまでもないです。

10年以上前にお会いした時、ジブンはネット通販の責任担当でしたが何が災いしたのか乗り気にならなくて、楽天市場出店に関しては部下の子に丸投げしていました。その後上場企業(の子会社)としては初めて楽天市場に出店することになったのですが、それでも腑に落ちないジブンがいました。

21世紀、本格的なネット時代を迎えてよく使われた「WIN-WINの関係」というのも腑に落ちない言葉なんですが、どうも根っこの気味悪さは共通なモノのようが気がしています。そんな気分の奥にあるモノを表す言葉を探してみると、何故か「ありうべからず」なんですね。ジブンもネット関係が半分を占める仕事をしていて、新しい理屈と潮流の読みには関心が深くならざるを得ないのですが、仕事が旨くいくこととは無縁にホンネではあまりこの先のネット社会を美しく語る気になれなかったりします。

記事の話に戻ると、経団連というトコロは権力者の仲良し倶楽部ですから計算や算段、戦略はあっても、我が身を削ってなんとやらみたいなコトは絶対しません。ドミノ倒しのような理屈で大儀を持ち出す輩は悪党か頭の悪い奴に違いないです。しかし三木谷さんも「皆さんどう思いますか」と切り出すあたりが小市民というか人柄なんでしょうなぁ...