製品パッケージ制作にデスクトップデザインの導入

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Macintoshがフルカラーボードを搭載し、Adobe社から革新的なグラフィックアプリ「Photoshop」「Illustlator」が発表された1991年頃、経緯は思い出せないのですが、デザインを担当する意匠グループの手伝いをすることになって、以前から考えていたMacintoshによるデザインワークのデスクトップ化を提案しました。
実施にあたっては業務命令もなく「好きな奴が提案して実施する」しかなかったもので、メタルカセットテープの設計担当と二人三脚でやってました。このときも上司にデザインワークをパソコンで行うことを納得させて予算化するにはえらく時間がかかりました。まだまだそんな時代だったですからねぇ。予算が降りてからはメタルテープの設計担当がデスクトップデザイン業務の専任オペレータ兼デザイナーに鞍替えすることになりました。世の趨勢としてメタルテープは廃版になることが決まっていましたし、なにより彼の性分にデスクトップデザインというのが合ってたんですね。いいタイミングでした。

自分はというと機材導入後、それまで手書きだった製品仕様書のファイル化、工場内にLANを施設して製品管理データベースの構築にトライ(現在で言うところのIT化)していましたが、時代がまだ追いついていなかったのかネットワークベースで製品管理や指示伝達をおこなう試みは現場では受け入れてもらえずうまく機能しませんでした。資材発注管理や給与計算までデータベース化できるのでは、と提案しても「余計な事はしなくていい!」と煙たがれる時代でした。

 
 
10枚組パックが主流になって各社から発売されると、隙間商品の開発と原価低減、差別化デザイン等の要求が国内営業から出されました。これは従来の紙パック/キャラメル包装仕様から「5枚パック」ワンタッチOPP化粧箱で包装レスにした製品を提案しました。デザインは同僚に任せて、思いっきりシンプルなデザイン訴求と斜線入りOPP化粧箱の発色と手触り、しっかり感を打ち出しました。一部のデザイナーからは高い評価をもらったものの、営業現場では「フィルム包装レス」というのがずっとネガ要素として指摘されていました。もちろん最後までオーバーラッピングなどしませんでしたが….
 
 
(株)コロムビアマグネプロダクツ、日本コロムビア(株)/ライセンス事業部、(株)コロムビアクリエイティブとのコラボレートで製品化した MF2HDフロッピーディスク10枚パック。フロッピーディスクの媒体開発の合間にキャラクタ製品の企画・製品化・販促もやりました。「ミュージックテープしか売ったことがない営業がフロッピーディスクなんか売れない」ということで、名刺代わりになるような製品を作ろうということで企画しました。(上記画像は、当時のプロモーション用に作成した3Dソフトによる合成画像です)
 
 
DENONブランドの3.5インチFDとしては事実上の最終モデル、中身にも外見にもジブンの手が関わった製品になりました。