自転車事故多発で「自転車は車道、左側通行」指導強化〜ヒトのモラルが劣化してる問題

昨年末あたりからテレビで「自転車は車道」キャンペーンをよく見かけていましたが、とうとう「自転車:「車道走行」通達 幅3メートル未満の歩道、原則禁止 警察庁が対策強化」なんてこと言い出しました。今朝のテレビでもコメンテーターが得意満面に「最近、自転車はホント危ないよ」とか抜かしていましたが、いやぁ、歩行者もクルマの運転もバイクのマナーも全部酷いもんです。ヒトのモラルが劣化してる問題であって、自転車の運転マナーだけ取り出してうんぬんしても解決しない、しないどころか「自転車」というもともとファジーな乗り物に、一見かっちりなルールを押し付けると、モラルが劣化したヒトの操る自転車では更に酷いコトが起こる気がします。

「車道」と「歩道」の区別がないフツウの道では ”歩行者優先”が原則とされていますが、最近では路地裏や住宅街の小道でも猛スピードでぶっ飛ばすクルマやバイクを日常的に目にします。運転してるのはごくフツウのサラリーマン風だったり、ニコニコ談笑している家族ずれだったり。モラルを成立させていた基盤は、”歩行者優先”というお題目ではなくて「ご迷惑をおかけしない」人の心象だったと思い当たります。

生真面目な風体のヒトはすぐ新しいルールを作りたがりますが、それで住みやすくなったりコトが収まったりしません。自転車通行の中途半端な厳格化さは、もともと「良い加減」に擦り合わされてたモノゴトに余計な軋轢を生じさせるだけなのに、と残念な話です。
 

そんなジブンの実態


先日自転車で右側通行していたら、車道の反対側から「コラァ!左側走りなさい!」と叫ぶジャージのおっさんがいました。近所の高校の先生らしいおっさんが生徒の自転車通学指導をしていたらしい。こちらもニッコリ会釈してその場をスーッと通り過ぎました。

昨日また自転車で右側通行していたら、車道の反対側から「コラァ!左側走りなさい!」と叫ぶジャージのおっさんがいました。「うるさい!!」と睨んでその場をスーッと通り過ぎました。まぁ気分の問題だったのですが...

同じ場所なんですが、路地を右折して車道に出て20mほど走って路地を右折、というトコロ。途中に横断歩道もなく、わざわざ車道を2回横断して20mを左側通行なんかしないさ。そんなコトの方が多い自転車です。