フロッピーディスクを知らない子供たち〜オトナになって歩き始める♪...

「フロッピーディスクを一度も見たことがないという若年層のユーザーも珍しくないほど、記憶媒体としてのフロッピーディスクは旧世代の遺物となりつつある。そんな状況にもかかわらず、さまざまなソフトやアプリの「保存」ボタンには、このフロッピーディスクを模したアイコンが多数用いられている。 やじうまWatch

 

長年馴染み過ぎて気にもしてなかった「フロッピーアイコン」ですが、確かに見たことも無いモノが「保存」のキャッチマークに使われていると感じているヒトは増え続けているワケですね。

------- 歴史 ------

1995年をターニングポイントに前世紀末には、フロッピーディスク(FD)は記録媒体としての役割を終えました。その後コンパクトディスク(CD/CDR)、光磁気ディスク(MO)と記憶容量は増え続け現在のシリコンデバイス(SD)に至るわけです。

 

記録媒体 FD CDR MO SD
記録方式 接触型磁気ヘッド 非接触レーザー 非接触レーザー・磁気
原料 酸化鉄,有機樹脂 染料 ターゲットシリコン金属
製造方法 グラビアコート スピンコート 多層スパッタ スパッタ
  職人技←                         →機械産業

 

製造方法の推移は、ノウハウ・職人技を要求された産業のテクノロジーから人の手が離れ機械産業化される「技術の進歩」でもあるわけですが、家電業界の衰退と同様「誰でも作れる化」は旧来の made in japan を必要としなくなりました。

 CD/DVDや液晶パネルの製造技術も完全に産業機械化されているので ”お金さえあれば” どこでも生産できる時代です。ただ背景にはかつてのJIS規格、いわゆる厳格な日本規格ではなくて グローバルスタンダード というユルユルの規格運用が名実とも世界標準となり、日本企業自身もそれを是としてしまったコトにあります。

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話の本筋とは脱線しましたが、「フロッピーアイコン」に代わる「保存」のキャッチマークが定まらない、というところが Cloud 時代のモヤモヤなんだろうと思い当たるワケです。