日々の雑感〜日本記録メディア工業会〜ペタバイト時代のデータバックアップは磁気テープ?

先日「日本記録メディア工業会OB会」開催のお知らせをいただき、宛先を眺めると随分と懐かしいお名前が並んでおりました。まだ「日本磁気メディア工業会」と称していた頃、若輩者のジブンも一年程おつきあいさせていただいておりましたが、ちょうどドクター中松氏が各フロッピーディスクメーカーに特許使用料請求を打診していた時期にもあたって「支払う意味なし」を各メーカーで確認していたのを覚えています。

 

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1993年3月 日本記録メディア工業会
「当初の目的達成と市場の変化により解散」

磁気テープから始まった記録メディアという分野、ジブンが関われたのは20世紀末の一時期に過ぎませんが、いまやデータ当たりのコスト、アクセス速度、利便性、一般的な使われ方においてはシリコンメディアに叶うべくもないし、そもそもクラウドネットワークストレージが前提な世の中で「記録メディア」なるものの価値は陳腐化しているように映ります。

ただ文明は貪欲に”現在の全て”を記録し続けようと、あっさりテラバイト(TB)を置き去りにペタバイト(PB)の器を要求するように動いており、爆発的な速度で膨張しているデータ量に対して器が追いつけない程で、意外にもいまでは信頼性を含めて磁気テープがバックエンドを支える仕組みが再構築されています。

我が家に残る最古のカセットテープは半世紀近く昔に録音された家族の会話ですが、いまでも問題なく再生できるということに感心します。

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