モンキーRT〜5年ぶりの再起動に向けて〜ここは奮発して新エンジン搭載〜

5年ぶりの再起動に向け点検・整備開始早々、5年以上放置されていたエンジンはぐずってなかなか目を覚ましてくれず、キャブ掃除の後エンジンは掛かったものの、もともと走行5万kmオーバーのエンジンに新品ライナー/ハイコンプピストン/ハイカムを入れたモンキーRTのCD90エンジン(HA03)、ケースとミッションはかなりヤレていたであろう、ドライブシャフトシールのオイル漏れに加えてキックスピンドルのギアに欠けがあるようで、カム軸受に軽い焼付き跡…オイルレベル管理はしていたはず…と廃油してみるとキラキラ切削屑が結構混じっており...本格O.Hする必要があると判明。

”面倒臭いことに億劫になった還暦過ぎのじいさん”ですから、ここは手っ取り早くエンジン換装を検討。どうせなら原付枠いっぱいの中華系124ccエンジンを懲りもせず物色して発注してしまいました。

ZONGSHEN W-125G 通称:GPX125

【オーダー仕様】
●形式:4サイクル油冷
●ボアストローク:58×54.5(超ハイコンプ仕様:13.1)
●排気量:124cc
●始動:キックスタート
●変速機:前進4速マニュアルクラッチ 1-N-2-3-4
    1速 34/24 2.6153
    2速 29/17 1.7058
    3速 26/23 1.1304
    4速 23/24 0.958
●その他 全バラ再組整備/強化テンショナー/
DAYTONA150というより縁古あるLEFAN150の125版みたいなエンジン。ヘッド廻りはWIN120系とのこと。

超ハイコンプピストンと標準ピストンとの比較
(標準でもけっこうハイコンプ...)

HA03改の排気量97cc →124ccと増量するのとハイコンプピストンが入るチューニングになるのでパワー的にはかなり上がる気がします。ただGPX125オリジナルの軽量ACGではなくHA03のドンガメフライホイールACGに換装、ツーリングドライバビリティー寄りの味付けにする予定です。

現行HA03用 MITSUBA製ジェネレータ/フライホイール
今回は18Tドライブギアは使わず、17Tを入れる予定です。

 

 

先日オーダー作業完了との連絡があり、現物到着しました。

オイルクーラーが必須のチューンドエンジンらしいですがモンキーRTの場合、設置場所がエンジンヘッド下以外に旨いスペースがありません。ちょっと思案です...

既にHA03は降ろしてあるので、搭載は小一時間で...と思っていたら思わぬトコロで知恵の輪にハマってたっぷり1時間掛かってしまった。

GPX125エンジンをとりあえず上部ハンガーに吊り下げてみた

クラッチケーブルのリレー関係も問題なし。
フィッティング/整備性はHA03エンジンより良好みたいだ。

オリジナルのACG/フライホイールは超小型軽量...
ですがこれは使いません。

左がCD90(HA03)、右がGPX125のフライホイール(1049g : 636g)

GPX125オリジナルの小型ACGは、レース用にスパーク起電力のみ発電出来ればいいジェネレータですからこんなモンです。バッテリー充電していろいろ消費電力が多いアイテムを搭載するにはしっかり働くジェネレータ/フライホイールが必要だし、ロングツーリングにはこの重さが効くんです。ちなみにHA03フライホイールを2割程度軽量化したところで体感的にはほとんど変わらないらしい...

毎回、温かい日に2時間くらいのO.H作業なので進捗はゆるゆるです....

 

追記:2022.4.10
ACGジェネレーター/フライホイール換装
CD90(HA03)のACGセットに換装、オイルシールなんかそのままでもいけそうな気がしましたが...やはり新品機体に装着なのでオイルシール類も新品に交換

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古いオイルシールがなかなか綺麗に取れなくてバラバラにほじる様に取り出すのに時間取られて換装作業終えるのにたっぷり1時間...集中力切れそうなのでO.H作業は一日2時間迄、1課題としておきます。次はキャブのO.Hとフィッティングです。
(続く)