モンキーRT〜5年ぶりの再起動に向けて〜給排気系の考察〜テールエンドの6個の窪み

いままでのエンジンCD90改(93cc)用にセッティングしているキャブは、PB18(KSR110用)をジェッティング変更して使っています。当初はファンネル装着だったのですが、吸気音が気になりKSR110エアーダクト流用&モンキーRのエアクリーナーBOX加工でうまくフィッティングさせセッティングが出せました。排気系は排気量が2倍になったのでいろいろ市販品を試しましたが...結局はAB22E用のノーマルエキパイにサイレンサーのまま使っています。1万回転オーバーを使うようなエンジンでもない限りオリジナルのノーマルのままでも特に問題ありません。元々余裕を持って設計されているのか...と思えるほどです。

ただ今回はCD90エンジンのO.H後回しで125ccエンジン換装を考えているので、前提用途がロングツーリング向けハイギア設定想定ながら、給排気系のチューニングは必須な予感です。とりあえず吸気系は現状のままPB18で設定、排気系はさすがに3倍近く増量の排気にオリジナルの狭い排気口径のエキパイではいかにも窮屈そうなので、昔のミニモト中華レーサーで使っていたBRMエキパイ/サイレンサーを流用する予定です。

左:BRM /右:モンキーRTオリジナル

こんな感じ...125ccエンジンでも位置関係はほぼ同じ..ハズ

サイレンサーもBRM製を使えば問題無い...のですが、レーサー用直管サイレンサーですから爆音仕様なのでグラスウール等で手当しないと使えませんから、近所を気にする仕様になってしまいます。今一度モンキーRTのサイレンサーを覗き込むと...

テールエンドに6個の窪みがあります※、この窪みにドリリングして排気抜けを良く?しようとするユーザーがいることは有名ですが...果たして3倍増の排気量に対応できるのか?、意味があるのか?とか疑問は残ります。このノーマルサイレンサーとBRMエキパイとの接続も難しく無さそうなのですが...
※年代によってはこの窪みが無いモノもあるようです。これが単なるデザイン上のモノか、設計時から意図されていたモノだったのか...

当初、モンキーRTのサイレンサーも一般的なマフラー構造をしてるのではないかとか想像しておりましたが...

排気出口や排気入口から針金を差し入れて行くと...どんどん入ります。また排気口からほの見える中身、そして昔のDAXやモンキーのHONDA製マフラーサイレンサーに習えばたぶんもっと簡易的なはずで....

たぶんこんな構造です。排気出口側、入口側での排気反転と「パンチングメッシュ付き消音室」で消音効果を作ってるだけで、穴あき中間隔壁も「膨張室」という考え方よりもっと安易に「パンチングメッシュ付き消音室」を真ん中に支えているだけの役割...やもしれません。それでも低速域でのトルクアップには貢献しているんでしょうなぁ...

そうやって考えると「テールエンドの6個の窪みにドリリングして排気抜けを良く」するというのは「排気バイパスの直管化」で爆音必須ですな(笑)

とりあえずサイレンサーも幾つか用意して試す予定です。