23年度福島産 新米買い出しドライブ〜放射能は大丈夫かって?我が家の線引き
原発事故で23年度福島産のお米は(少なくともイメージとしては)壊滅的な被害を受けているわけですが、我が家で常食している会津産コシヒカリについて、先週サンプル調査で「放射能検出せず」のお墨付きが出て出荷許可が降りました。東西に広い福島県で会津地方は多量の放射能沈着を免れた場所でした。しかし大本営発表を鵜呑みには出来ないので....現地に実態調査・買い出しドライブにでかけてみました。
文部科学省による福島県西部の航空機モニタリングの測定結果について
(福島県内の地表面へのセシウム134、137の沈着量の合計)
さいたま市から東北自動車道を北上して西那須ICから塩原を抜けて南会津に入るドライブルートです。那須高原は比較的放射能沈着が高い場所なのでこの日曜日人の出足はどうなんだろうと思っていましたが、そこそこクルマは流れていました。ただ塩原温泉に入ると昼時で中心街は歩行者天国規制しているのにほとんど歩いている観光客が見当たらず、お店も閑散としてなかなかコメントしずらい状況でした。
南会津から会津田島に入って田園風景を眺めると...まだ稲刈り前... 物産館で今年の新米状況を尋ねてみると「この辺は昨日、出荷許可が下りたばっかだからねぇ」とのこと。ちょっと早く来すぎた感です。会津若松方面に北上して地元の米問屋さんにおじゃましてみました。
「(会津の)コシヒカリは来週から稲刈り始まるから10月下旬くらいから出荷かなぁ」やっぱり...
それでも喜多方北部産「ひとめぼれ」の23年度産早場米の出荷を始めたという。「今年はコシヒカリより旨い!」と太鼓判押されて 30kg購入しました。
この米問屋さん、収穫米のサンプリング、等級検査、袋詰めまでを農協から請け負ってやってるトコロ。今回の放射線検査のサンプリング調査も役所とタッグ組んでやっています。問題が発生すれば即倒産な責任重大な流通の要を長年やってきたトコロなのでココで買うのがいちばん。小売業者が化粧袋詰めしてスーパーに卸してる奴はどうにも信用し難い。実際酷い小売り業者は存在します。
検品印と検査請求者欄に米問屋さんの責任者名が入っています
通年は「玄米」を60kgまとめ買いするのですが、今年は「精米しか出せない」ということで30kgです。何故かというと「街の精米機スタンドで万が一(放射能に汚染された)他の玄米と混じる可能性が無いとは言えない」を危惧しているからなんだそうだ。そうだなぁ〜これから精米機スタンド使うのやばいかも〜とか考えてしまいます。
市場から消えてしまった昨年度産コシヒカリとかもありました。それもいただこうかと思いましたが「(1年オチで)おいしくないモノ買ってどうするの」とか言われてやめました(笑)
ついつい長話で1時間ほどおじゃましてしまいました。小売店ではないのでいつでも誰でも買えるというワケではありませんが、なじみのお付き合いが出来るようになるというのはこんなときすごく貴重です。なんでも「スーパーで安く、お手軽に」なった社会ですが、ホントにそれでいいのかい、を実感します。
ちなみに魚沼産コシヒカリは年明けくらいに買うのが良からん....とか。ワケは書けません(笑)