2005年に登場以来10年を超えて愛される超実用デスクトップ機のmac mini。スペック上の数字に惑わされなければ実用上の諸性能は現役で通用します。HDDストレージをSSDへ換装すれば体感上も現役バリバリです。(記事:2009 mac mini チューンナップ〜光学ドライブベイにSSD増設)
またmac miniをホームサーバーとして設置してやればAppleTVやTimemachine、AirMac Express 、AirMac Extreme機能のほとんどを代替してくれるので、特にMacBookユーザーが求める補助機能の大半はmac miniでまかなえてしまうはずです。
mac miniのwi-fiルーター化(アクセスポイント)mac mini外付けHDDへwi-fiでTimemachineバックアップmac miniでオンラインストレージの同期・バックアップ
→ OSやServer APPのアップデート、周辺機器の変遷により2020年現在ではホームサーバーとしての機能を満足には発揮しえません。信頼性はもちろんコスト的にも最新NAS SERVERを検討されることをオススメします。
目次
年次モデル スペック概略
リリースモデル (技術仕様LINK) |
外部インターフェース | メモリ | Video | ![]() 出品検索 |
||
TB | FW | USB | 解像度 | |||
Late 2018 (Early 2020) ![]() 技術仕様 |
Ver3 |
– |
3.0 |
増設可 |
TW5,120 x 2,880ピクセル最大2台 HDMI4,096 x 2,160ピクセル 最大1台 |
|
Late 2014![]() 技術仕様 |
ver2 |
– |
3.0 |
増設 |
TW 2,560 x 1,600 最大2台 ↓ 接続 ガイド |
MGEM2J/A |
Late 2012![]() 技術仕様 |
ver1 |
800 |
3,0 |
TW 2,560 x 1,600 |
MD387J/A | |
Mid 2011![]() 技術仕様 |
ver1 |
800 |
2,0 |
最大 16GB |
TW 2,560 x 1,600 |
MC815J/A |
Mid 2010![]() 技術仕様 |
– |
800 |
2,0 |
最大 8GB |
MiniD,P 2,560 x 1,600 |
MC270J/A |
Late 2009![]() 技術仕様 |
– |
800 |
2,0 |
最大 8GB ↓ 増設 ガイド |
Mini D,Port D,Link 2,560 x 1,600 |
MC238J/A |
Early 2009![]() 技術仕様 |
– |
800 |
2,0 |
最大 8GB ↓ 増設 ガイド |
Mini D,Port D,Link 2,560 x 1,600 |
MB463J/A |
Mid 2007 Core2 Duo ![]() |
– |
400 |
2,0 |
最大 |
DVI |
MB138J/A |
Late 2006 Core Duo ![]() 技術仕様 |
– |
400 |
2,0 |
最大 |
DVI |
MA206J/A |
Early 2006 Core Solo ![]() 技術仕様 |
– |
400 |
2,0 |
最大 |
DVI |
MA205J/A |
2005 PowerPC ![]() 技術仕様 |
– |
400 |
2,0 |
最大 |
DVI |
M9686J/B |
TB:Thunderbolt /FW:FireWire
Video解像度についてはあくまで参考です。接続方法によって異なります。
Late 2018モデルとEarly 2020モデルは標準搭載ストレージの容量と対応価格の違いのみ。
歴代モデルの搭載OSバージョンとアップデート対応
OSのバージョンとmac miniの搭載モデル、アップデート対応モデルを一覧表にまとめました。macOS 10.15(Catalina)から完全に32bitアプリは動作しなくなったので、過去ソフトウェア資産が使える OLD mac miniは貴重な存在になるかもしれません。
OSバージョン | リリースとアップデート | 搭載モデル | アップデート※ 対応モデル |
macOS 11 (Big Sur) |
2020年 | Late2020 | Late2018 Late2014 |
macOS 10.15 (Catalina) |
2019年 10.15.1 |
Late2018 | Late2018 Late2014 Late2012 |
macOS 10.14 (Mojave) |
2018年 10.14〜10.14.6 |
Late2018 (Late 2014) |
Late2014 Late2012 |
macOS 10.13 (High Sierra) |
2017年 10.13.0〜10.13.6 |
Late 2014 | Late2014 Late2012 Late2011 Mid2010 |
macOS 10.12 (Sierra) |
2016年 10.12.0〜10.12.6 |
Late 2014 | Late2014 Late2012 Late2011 Mid2010 |
OS X 10.11 (El Capitan) |
2015年 10.11.0〜10.11.6 |
Late 2014 | Late2014 Late2012 Late2011 Mid2010 Late2009 Early2009 |
OS X 10.10 (Yosemite) |
2014年 10.10.0〜10.10.5 |
Late 2014 (Late 2012) |
Late2012 Late2011 Mid2010 Late2009 Early2009 |
OS X 10.9 (Mavericks) |
2013年 10.9.0〜10.9.5 |
Late 2012 | Late2012 Late2011 Mid2010 Late2009 Early2009 |
OS X 10.8 (Mountain Lion) |
2012年 10.8.0〜10.8.5 |
Late 2012 (Mid2011) |
Late2011 Mid2010 Late2009 Early2009 |
Mac OS X 10.7 (Lion) |
2011年 10.7.0〜10.7.5 |
Mid2011 (Mid2010) |
Mid2010 Late2009 Early2009 |
Mac OS X 10.6 (Snow Leopard) |
2009年 10.6.0〜10.6.8 |
Mid2010 Late2009 Early2009 (Mid2007) |
Early2009 Mid2007 Early2006 (Only Intel) |
Mac OS X 10.5 (Leopard) |
2007年 10.5.0〜10.5.8 |
Early2009 Mid2007 (Late2006) |
Mid2007 Early2006 2005 PowerPC |
Mac OS X 10.4 (Tiger) |
2006年 10.4.4〜10.4.11 |
Late2006 Early2006 (2005 PowerPC) |
Mac OS X・OS X ○32bit app ○64bit app |
mac OS ○32bit app ○64bit app |
mac OS ☓32bit app ○64bit app |
※アップルの公式システム要件およびアナウンスによるもの
Macの場合、機種発表年度と搭載OSバージョンは必ずしも一致していません。購入時期によってはモデル機種発売当初に発表されていたOSバージョンが搭載されず、出荷時点での最新OSバージョンが搭載され(ブートROMリビジョン等のファームウエアを書き換えて工場出荷)それがその機種個体のデフォルトOSバージョンとなります。
OSバージョンをさかのぼってインストールしようとしてもMacは機種個体ごとにOSのデフォルトバージョンとしてチェックしているので、意図したOSバージョンをインストール出来ない場合があり注意が必要です。※2
※2:macOS 10.14(Mojave)発表以降に出荷されたLate 2014機種個体では、それ以前のOSバージョンを再インストール出来ない場合があります。
さらに旧モデル機種に旧OSを再インストールする場合にはいろいろ不都合なことも多いので古い知見や違った意味で最新情報が必要です。
macOS Patcher
アップルサポートから外れた機種の最新OSアップデートを実現するパッチアプリ、現在「macOS Catalina Patcher」として公開されていますが、アナウンスとしてはmac mini Early2009モデル以上に対応しています。完璧な動作など期待してはいけませんが、アップルがアップデートサポートしている機種だって古いモノの動作は最近富に当てに出来ません。ウチのLate2009機体では特に問題らしいことも発生せずmacOS 10.13(High Sierra)が稼働しており、パッチ・アップデートのくせに上手く動作するなぁと感心します。
しばらくは最新OSアップデートに対応する Late2014モデル
2018年モデルが登場するまで3年以上生き続けたLate2014モデル、設計年度が既に5年以上経つ製品ですが最終出荷製品の搭載OSバージョンはMojaveですから、アップルはあと5年は最新OSアップデートに対応すると思われます。今後もiOSとの親和性を重視するなら良い選択になるでしょう。(ただし 2020発表のARM CPU移行により大幅なアーキテクチャー変更と併せて旧ハードウェアサポートの独善的切り捨てはあるやも…)
※2020年 macOS 11 Big Surでの正式サポートは発表されています。
メモリー増設不可はどうしようもありませんが、SSD換装のアップグレードは可能です。
※シリアル番号から製造年・製造週がわかるらしいので、OS発表日との兼合いで搭載OSを推測することはできます。
※ヤフオク出品群のなかでも極稀に、2014 mac miniのapple CTOモデルとして DualCoa i7(3.0GHz)& 16GBメモリー搭載製品がみつかることがあります。
2018 mac mini(Mojave)では、実際のトコロ動作しない旧32ビットAPPが多かったりかなりバギーな動作しか期待できません。「今後も旧32ビットAPPをちゃんと使いたい」ユーザーであるなら、2014 mac miniの上記CTOモデルは狙い目です。Haswellアーキテクチャーにアップデートされ、旧来のSATA接続からPCle接続となりSSD速度のボトルネックが解消されているので、実質的には上記CTOモデルが32ビットAPP動作の最速mac miniだと言えます。
強力なカスタマイズ可能なLate2012、Late2011モデル
クワッド i7搭載モデルがラインナップされ、製品内部へのアクセスが容易でメモリ増設、ストレージ増設・換装が可能で現役機種に見劣りしないスペックで使えます。
Late2012モデルは、2020年 macOS 11 Big Surでの正式サポートが打ち切りになったので、最終OSはmacOS10.15 Catalinaになります。USB3.0ポートも装備し、いましばらくは最新スペックのソフトウェアをバリバリ使いたい方向けの機体です。
※Mac mini EFI ファームウェア・アップデートv1.7を掛けないとHDMI接続でモニターのチラツキが発生することがあります。Mac mini EFI ファームウェア・アップデート v1.8ではスリープ解除後のトラブルに対応。
Late2011モデルは2018年にメーカーサポートから外れてしまいましたが、おかげで価格的にずいぶんこなれています。旧OSバージョンで32bitアプリを主体にデスクトップ作業される方にはコストバリュー最強な機体です。ただしUSBは旧2.0にしか対応していませんから、周辺機器との接続はアッパーコンパチながら転送速度が出ません。
※Mac mini EFI ファームウェア・アップデート 1.4、Mac mini EFI ファームウェア・アップデート 1.6で、固有の問題を解消しています、
意外とフツーに使える2009モデル
10年以上経過してアップデートサポートからも外れている2009モデルですが、我が家のつれあいは現役で使っています。みかけタップリで排熱良好なせいもあって?なかなか壊れないタフな奴という印象です。DVDディスクエリアに125GB SSD増設 & 8GBメモリー増設の1万円チューンで、macOS 10.13(High Sierra)※でも意外とフツーに使えています。
※「macOS High Sierra Patcher」でムリムリアップデートさせました。特に不調らしいことが起こらないのが不思議、当然ですがハードウェア的に対応していないサービスは動作しません。〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜