歌に寄り添う記憶 1973〜戦え!仮面ライダーV3 -宮内洋 版- 〜人生に立ち向かう勇気を思い出させるフレーズ

仮面ライダーシリーズの第三弾、仮面ライダーV3 は1973年2月から1年間全52話が放映された東映特撮ドラマ、その頃のジブンは現実社会への興味や葛藤が爆発的に生まれる十代中盤に差し掛かって、この類いの紙芝居にはもうのめり込めなくなっておりました。実際この仮面ライダーV3は初回から2〜3話くらいしか見た記憶がありません。気難しい時期には嘘世界を素直に楽しむ余裕もないということです。

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しかし不思議なことに仮面ライダーV3のドラマ進行とは無縁ながら、人生の岐路に立つといつも頭に浮かびあがって来たのがこの主題歌のフレーズでありました。

後年、宮内洋が「主題歌を唱うのが辛かった...」と吐露するだけあって、「あまりに酷い!」と揶揄する向きは多いのですが、宮内洋の嘘世界に没入しきれていないフレーズが当時ジブンの置かれた状況にリアルに響いたモンです。

父よ母よ妹よ
風のうなりに血が叫び
力の限りぶち当たる

このフレーズだけでいまでも何故か泣けてくるジブンが居ます。まさに人生に立ち向かう勇気を与えてくれたフレーズと言えます。(同名タイトルの水木一郎 版や子門真人 版では何故か駄目ですねぇ...”力の限りぶちあたる”感が届きません)

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こんな言葉が胸に届くモンか...

JR車両広告を眺めながらボーッとそう思ったり

ヒトは面白いモンですね

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