日々の雑感〜時代のリアルな結婚感は意味不明〜「ただトモ夫婦」の衝撃

一見SOFTBANKのキャッチコピーかと思ったのですがさにあらず、仕事柄男女を問わず20代の人間と面突き合わせることは多いからと、解ってるような気がしてるのは大間違いなんでしょうね。ウチでもつれあいが選んで買ったお菓子に手をつけるとすごくなじられますが、賞味期限を過ぎるまで冷蔵庫の奥にデカプリンを放置しているのは見逃せない (笑)

「ただトモ夫婦」の衝撃

なぜ「草食系イクメン」は「おひとり妻」とうまくいかないのか?1年半前から取材を続けてきた20〜30代の夫婦の言動は、「ただトモ(ただの友達)」と命名せずにいられないほど、衝撃の連続だったのだ。たとえば、リビングルームやオーディオラックを「ここからこっちが私」「こっちはあなた」と、はっきり陣取りする夫婦。また両開きの冷蔵庫を、ドアポケットの片側ずつ“妻ワールド”と“夫領域”に分ける夫婦。真ん中にあふれた分には「アユミ」「タケシ」など、それぞれの名前がポストイットで貼って あった。まるで会社の冷蔵庫のようだ。(日経BP 牛窪 恵)

とても夫婦とは思えない。気が向けば連絡しよう、時々なら一緒に住んでもいいけど、といった、そこそこ仲のいい仲間のよう。まるでただの友達、「ただトモ夫婦」。私はその実態を、今月発売の拙著『ただトモ夫婦のリアル』(日本経済新聞出版社)にまとめた。」と作者が述べるような実態は進行中らしい。

「生きるために生きる〜死なない」家訓な我が家

結婚観が違うのか、お気楽人生を送れるだけのレールに乗っかった子のお話しなのか、いやいやそうとも言えない気もします。バブリーな1980年代の理想的なカップルとしてトレンディードラマの基本設定はみんなこうでしたもん。(嘘くさい愛憎劇がドラマ展開に続くとこが、心象的には「ただトモ」とは決定的に違っていたのか?) ただそれも「ドラマのなかの話でしょ」でみんなが了解していたワケで、世間様(リアル)はそんな戯言を易々とは許すわけもなかったんですね。そんな世間様も20年以上が過ぎれば多数派工作が功を奏して、淡いおぼろな願望を持っていた当時の80年世代の親の悲願を子供世代が実現してくれたりするわけです。

Twitterを「絆」だと翻訳してしまう時代らしい感じはします。ウチは「生きるために生きる〜死なない」をことあるごとに言いあって生活していますが、それでも昔気質の夫婦とは決して呼んで貰えそうにはありません。