日々の雑感〜「日本人がバカになってしまう構造」橋本治

橋本治さんは、ジブンよりひとまわり先輩の東京都杉並区のアイスクリーム屋の息子さん、東大文学部卒の小説家、評論家、随筆家、肩書でいまでも精力的に出版多め(594作品-2017.2現在)のおっさんです。1993年の「貧乏は正しい」で本を手に取って以来、なるべく欠かさず? 本を購入する数少ない著者でもあります。

春先に「平等に貧しくなろう」発言で物議を醸した東大名誉教授・上野千鶴子さんの記事を見かけたとき、概ね言ってるコトはまっとうだと思ったのですが「ああ、何だか使う言葉が違うよなぁ」とかひっかかったら案の定、うんざりする反論が溢れる事態になりました。言葉尻に噛み付く輩が多い世の中ですがまさに「日本人がバカになってしまう構造」な気がします。

近書「日本人がバカになってしまう構造」は、年末大掃除さながらジブンの知性を見直す機会にうってつけの一冊です。

ただジブンも上野さんの「平等に貧しくなろう」に諸手を挙げて賛同なんて思ってないワケで、現実的な選択肢としてはベターな意見ではなかろうか、くらいな感想。同じような話をされても一切受け付けられないというのもあります。こんなヒトの本です。

レビューにもありますが、途中でうんざりします。何がそうさせるのか挙げたらキリがないですが「日本人がバカになってしまう構造」に通ずるな、と溜飲をさげるしかないです。

「ジブンだけがまともだ」と思ったことも無ければ「ジブンだけが正しい」とも思わないですが、ジブンが正しいと腑に落ちたコトは他人の意見に晒されるべきだとは思うので、ズケズケ言う面倒くさいヒトとは言われます。