MacBook Airの外部モニター接続ガイド
MacBook Airに接続できる外部接続モニターについての解説です。便宜上、アップルがHDMIを正式サポートする(macOS Sierra アップグレードのハードウェア要件でもある)2011年以降モデルを対象に扱っています。
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目次
年度モデル別グラフィック・スペック
アップルの公式発表から外部接続ディスプレイに関しての情報をモデルごとに整理してみました。各スペック内容は、搭載グラフィックボードやOSのアップグレード状況により異なる場合があります。予めご了解ください。
リリース モデル (技術仕様LINK) | 搭載グラフィックボード | 外部モニターと ビデオミラーリング |
特記・参照 | |
13inch 機種ID/型番 |
11inch 機種ID/型番 |
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2022 M2MacBookAir |
Apple M2 |
※Thunderbolt/USB 4ポート |
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2020 M1MacBookAir |
Apple M1 |
※Thunderbolt/USB 4ポート |
USB-C経由でDisplayPort出力に標準対応 ただし1台の外部ディスプレイのみ | |
Early2020MacBookAir |
Intel Iris Plus Graphics Thunderbolt 3対応の外付けグラフィックプロセッサ(eGPU)に対応 |
※Thunderbolt 3 ポート(最大40Gbps)x 1 |
Retinaディスプレイ 6Kモニターに対応 |
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2019MacBookAir |
Intel UHD Graphics 617 Thunderbolt 3対応の外付けグラフィックプロセッサ(eGPU)に対応 |
※Thunderbolt 3 ポート(40Gbps)x 1 5K(5,120 x 2,880 60Hz) x 1 または 4K(4,096 x 2,304 60Hz)x 2 |
Retinaディスプレイ |
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Late2018MacBookAir |
- | |||
Intel HD Graphics 6000 | ※Thunderbolt 2 ポート(20Gbps)x 2
(3,840 x 2,160 60Hz)x 2 |
4K モニターと Ultra HD TV に正式対応 MST (マルチストリームトランスポート) モードで 60 Hz出力に対応
OS X Yosemite v10.10.3 以降でSST(シングルストリームモード)のほとんどの 4K (3840 x 2160) ディスプレイに対応し、60 Hz の出力が可能 |
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Early 2015 |
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Early 2014 |
Intel HD Graphics 5000 |
※Thunderbolt ポート(10Gbps)x 2 (2,560 x 1,600 60Hz)x 2 |
※市販の「Mini DisplayPort to HDMI 1.4 アダプタ」「Mini DisplayPort to DisplayPort」等を介して4K /Ultra HD TVモニターと接続できます。但しアップルサポート外の仕様であり、安定性や障害の発生は、モニター側の仕様により異なります。 ※リフレッシュレート30kHzでの接続 |
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Mid 2013MacBookAir |
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Mid 2012MacBookAir |
Intel HD Graphics 4000 |
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Mid 2011MacBookAir |
Intel HD Graphics 3000 |
年度モデル別、4K、5K、6Kモニター規格への対応と変換アダプタの仕様
2020 M1 /2022 M2
Apple TVを利用した「AirPlayディスプレイ」か、iPadをMacのサブディスプレイ化する「Sidecar」を利用することは可能ですが、最大解像度6Kに対応するものの実質的に外部ディスプレイは1台接続に限定されます。これはThunderbolt/USB 4ポート経由でデュアルディスプレイ対応のドッキングステーションを使っても覆りませんので注意が必要です。
※2022年11月8日、Apple M1/M2チップ搭載のMacに最大4台のFHD外部モニターを接続できるPlugable USB-C HDMI グラフィック変換アダプター 「USBC-768H4」及び最大4台のFHD外部モニターをサポートする「UGA-HDMI-2S」が発売されています。
※2021年12月22日現在、英DisplayLink社では外部ディスプレイ1台という制限のあるApple M1チップ搭載のMacで2台以上のマルチディスプレイ環境を可能にするDisplayLinkチップ搭載のグラフィックアダプタ用のユーティリティ「DisplayLink Manager v1.6.0」をリリースしました。
HDMI/DisplayPortを2ポートずつ搭載し、最大2台の4K(3840×2160)@60Hzが接続可能
Late2018、2019、Early2020
Late2018、2019モデルではRethinaディスプレイ化するとともにグラフィック性能が高められIntel UHD Graphics 617は、5Kモニターやフルスペックの4K出力に対応しました。HDMI 2.0は外部コンバータチップ(LSPCon)でのみサポート。
・デュアル 5K(5120 x 2880、60Hz)ディスプレイ接続
・クアッド 4K(4096 x 2304、60Hz)ディスプレイ接続
Early2020では更にグラフィック性能が高められIntel Iris Plus Graphicsは、DisplayPort 1.4対応 6Kモニター出力にも対応しました。Docking Stationを介したディスプレイ出力にはDisplayPort 1.4対応のDocking Station製品をオススメします。
・シングル 6K(6016 x 3384、60Hz)ディスプレイ接続
・デュアル 5K(5120 x 2880、60Hz)ディスプレイ接続
・クアッド 4K(4096 x 2304、60Hz)ディスプレイ接続
Thunderbolt3ディスプレイへダイレクト接続する
Thunderbolt3接続に対応した6K、5K、4Kモニターには直接Thunderbolt3ケーブルを用いて直接接続することが出来ます。
6K:表示解像度 最大6,016 x 3,384ピクセル解像度、60Hzのモニターに対応します。
5K:表示解像度 最大5,120 x 2,880ピクセル解像度、60Hzのモニターに対応します。
4K(SST:Single-Stream Transport)
表示解像度 最大4,096 x 2,304ピクセル解像度、60Hzのディスプレイに対応します。
外部モニターへ変換アダプタを使って接続する
HDMIやDisplayPort対応の4Kモニターに接続するためには、映像出力対応のサンダーボルト ドッキングステーションを介して接続するか、Thunderbolt 3からHDMI2.0への変換アダプタ、もしくはDisplayPort(オス)への変換ケーブルが必要です。また非4Kモニターへの接続にもVGA、DVI等、ディスプレイ搭載のポートに合わせた変換アダプタが必要です。
Thunderbolt 3ドッキングステーション
-デュアル・ディスプレイ接続対応-
******************** ■DisplayPort 1.4対応
■最大4K/60Hz(3,840 x 2,160)のデュアルディスプレイ、または最大8K/30(7,680 x 4,320)のシングルディスプレイ、最大6台のデイジーチェーンに対応
■UHS-II(Ultra-High-Speed II)準拠のSDカードリーダー、最大312MB/sバススピードでのデータ転送に対応
■最大85W給電対応
*************** ■Dual DisplayPort 1.4対応 HBR(2.7GHz)、HBR2(5.4GHz)、およびHBR3(8.1GHz)をサポート。
■DisplayPortの最大解像度は最大デュアル4K @ 60Hz、デュアル2K @ 144Hz、またはシングル8K @ 30Hzです。
■60W電力供給に対応
********** ■Dual DisplayPort 1.2対応 HBR(2.7GHz)、HBR2(5.4GHz)、およびHBR3(8.1GHz)をサポート。
■DisplayPortの最大解像度は最大デュアル4K @ 60Hz、デュアル2K @ 144Hz、またはシングル8K @ 30Hzです。
■85W電力供給に対応
- 4K対応 出力変換アダプタ
マルチ接続(HDMI + VGA +DVI + DISPLAYPORT)
HDMI接続
DisplayPort接続
入出力ポートとしてThunderbolt 3(TB3)を2つしか持たない2018 MacBook Airで4Kデュアルモニターを使いたい場合は、下記専用変換アダプタを介して2台の4K(60kHz)モニターにHDMI接続すると便利です。さらに
・Gigabit Etherポート
・給電付きUSB3.0、USB2.0ポート
を持つので、据え置き型利用ユーザーには便利でお得なUSB-Cドックです。
- 非4K対応 出力変換アダプタ
VGA接続
DVI接続
Late2015-2017
- アップル正式4K対応モデル:Late2015
アップルは「Late2015以降モデルで4K/Ultra HDに対応」とアナウンスしています。
■Thunderbolt対応モニターに接続する場合表示解像度 最大2560 x 1440 に対応します。 Apple Thunderbolt Displayでは2台をデジーチェーン接続できます。
■Mini DisplayPortとして機能します。表示解像度 最大2560 x 1600 に対応。
DVI / VGA / HDMI ポートへののマルチ変換アダプタ
下記補足「ポート変換アダプタ」参照
※Mini DisplayPortポートに対応するLG:34UC97-S(3440×1440ピクセル)で表示可能のようです。参考記事
Mid2011-2014
- 4K対応要素はあるもののスペック基準に達していないモデル
Intel HD Graphics 4000番以下のグラフィックボードでは(公式アナウンスとして)4Kモニターを駆動させるスペックは備えていません。またIntel HD Graphics 5000 であってもThunderbolt 2のDisplayPort仕様では実質的な通信速度を安定的させるのは難しいと判断されています。DisplayPor(1.2)で一部の4Kモニターへの接続例も報告されていますが、30Hzリフレシュレート制限や表示遅延が発生する場合が多く、使われ方には大きな制限が生じると考えた方が無難です。
※サードパーティー製変換アダプタを使って、限定的に4Kモニターを駆動させられるようですが「かろうじて眺めていられる」程度に考えた方がいいかもしれません。
■Thunderbolt対応モニターに接続する場合表示解像度 最大2560 x 1440 に対応します。
Apple Thunderbolt Displayでは2台をデジーチェーン接続できます。
■Mini DisplayPortとして機能します。
Dual-Link DVI(バスパワー)変換時:表示解像度 最大2560 x 1600 に対応。[amazon_link asins='B00S0BWR2K' template='Short001' store='anazlb-22' marketplace='JP' link_id='cfee2fa5-66da-4613-b1a2-6f6ad5005d1d']
DVI-D変換時:表示解像度 最大1920 x 1200に対応。
VGA変換時:表示解像度 最大1920 x 1200 に対応。
HDMI変換時:表示解像度 最大1920 x 1200 に対応。
DVI / VGA / HDMI ポートへののマルチ変換アダプタ
下記補足「ポート変換アダプタ」参照
外部モニター接続の選択肢
MacBook Airに搭載されている外部出力ポートは、Thunderbolt(Mini DisplayPort)とUSB3.0で、通常はThunderboltにドッキングステーションもしくは変換アダプタを介して外部モニターに映像出力させます。さらに外部モニターを拡張する場合は、Apple非公認ながらDisplayLink社のチップを搭載したアダプタを介してUSB3.0ポートから映像出力を取り出せる製品があります。
ポート変換アダプタ
モニター側 ポート仕様 |
|
HDMI | |
DVI-D | |
Dual-Link DVI |
+ |
VGA(D-sub) |
+ |
最大解像度WQHDの選択肢
Mid 2011以降のモデルで接続可能な最大解像度WQHD(2560x1440)クラスのモニターは、解像度をリニアに調整できること、デュアル化も容易であるという現実的なメリットを最大限に活かせる選択肢と言えます。