OHTA-BMWサイドカーの世界〜太陸モータースの軌跡2〜OHTA-GT IIの誕生

太田さんの遺作とも言えるOHTA-BMWサイドカー GTII が発表されて半世紀近く経つのに、美しさや操縦性を超えるシロモノは世界中のどこからも登場しません。当時でさえすでに「サイドカー」という乗り物自体が恐竜みたいなモノでしたから仕方ない、という言い方もできますが操る面白さはノスタルジックに語るだけのモノでは無いはずなのに...

1978年当時お伺いした折にほんの短時間だけ試乗させていただいたのは上記左側の90S/DXの車両だったと思います。

 

「OHTA-GT II」があるのだから初号作「OHTA-GT」も存在します。世間的にはそちらの方が認知されている「キカイダー」で変身後に登場するサイドマシーンがそれです。

1970年の東京モーターショーに参考出品したものを川崎重工/毎日放送がキャンペーンやヒーローモノ制作に登用したと言われています。

78年当時、BMW R75エンジンを抱えた機体も制作されていたのをジブンが確認していますが、オーナーが人目に触れさせたくないのかなかなかメディアには紹介されていません。

 

 

OHTA-BMWサイドカーの世界〜太陸モータースの軌跡2〜OHTA-GT IIの誕生” に対して1件のコメントがあります。

  1. 当時、東京都内には三件のBMW販売店がありました。その中でも、太陸モータースは特別で、強烈な印象を受けました。オーナーの太田さんは職人気質丸出しで、私が当時人気のあったスタジアムバーエントミラー卵型をさわると、さわるなと言われ、なんだこの親父と思った事が、懐かしく、それが縁でその後は仲良く接してくれました。そして、GTⅡを譲ってもらい、当時とてもうるさい品川陸運事務所で私が側車付き三人乗り車検に合格したら、更に仲良くなり、ダンロップサイドカーレーシングを納入したり、と仲間内にしてもらい2台目の太田さん持ちのGTⅡを譲ってくれました。最初の一台目は1978年型、色はシルバーブルーで、私の手元に24年あり、嫁いでから20年経ちますが、私から大阪へ行き、その後熊本へ行き、現在も綺麗に乗られていると聞き嬉しく思っています。
    今でも鞭を打ち、BMWに乗る一人です。

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