イノベーティブ・サイクル〜携帯音楽プレイヤの賞味期限

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APPLE:ジョブスCEOが発言していた「驚くべき新製品を年末までに発表する」の中身が、今回発表された新型iPodラインナップのことだとすると、今後は8割引を持って彼の発言を聞くことになりそうです。見てくれのマジックだけではもう誰も驚きはしないというのに…。そろそろ「携帯音楽プレイヤ」というジャンルもイノベーティブな力を失っているのかもしれません。

(新型iPod発表と国内の携帯音楽プレーヤーの月間シェアの推移※BCN調べ)

超小型化技術のイノベーティブ、そしてアナログからデジタルへのイノベーティブ
1979年に登場したSONY:Walkmanは、「携帯音楽プレイヤ」というジャンルを創造したイノベーティブな製品でした。カセットテープと日本の職人技が裏方のテクノロジーとしてこの製品を支えましたが、10年後カセットテープの衰退と入れ替わりに登場したミニディスク(MD:1992)は、今日に繋がるデジタル時代のイノベーティブを更なるコンパクト筐体に押し込み、SONY:DiskWalkmanが2世代目の「携帯音楽プレイヤ」として市場投入されました。同時代にはCD可搬型プレイヤも「携帯音楽プレイヤ」として

 ライブラリー・バンクのイノベーティブ
さらに10年後の2001年、急速なPCの一般普及とハードディスクドライブ(HDD)の高密度記録化、小型化へのブレーク・テクノロジーに着目したAPPLEは、市場の新たな覇権を賭けて「携帯音楽プレイヤ」の第3世代機とも呼べるiPodを投入します。IT分野にアドバンテージを築くAPPLEは、「iTunes」を介してPC-iPodを音楽のライブラリーバンク化しました。記録媒体を併せて持ち運ぶ必要の無い単体のミュージックポッドを実現しました。 その後も半導体メモリによる超小型化とソフトウェアによるスマートな操作性を押し進め、改良版が年次投入されていきます。

 ライブラリー オンデマンドのイノベーティブ
加速度的に高速インターネット回線が普及すると、APPLEは2003年に「iTunes Music Store」をドッキングさせ新たなビジネス基盤を築きました。2007年に登場した「iPod Touch」では、wi-fi機能を搭載しiPod単体で「ミュージック・ダウンロード」を可能とし、好きなときに好きな場所で好きな音楽を「携帯音楽プレイヤ」で鳴らすというイノベーションを実現しました。以降は「ビデオ再生」「ビデオ撮影」「ゲーム」等を取り込んでiPodは「携帯マルチプレイヤ」に変貌。今回の新型ではwi-fiネット回線を利用した「テレビ電話」も搭載しました。

今日 「携帯音楽プレイヤ」というジャンルは消失したかのようです。しかし「あると便利だよね」を満載して膨れあがったモノが必ずしも最良とは言えない気がしてしまうのはワタクシだけではないようです。「携帯音楽プレイヤ」に特化した次のイノベーティブはないんでしょうか。

ワタクシはと言えば、2010年地デジ対応のオンデマンド・ラジオができたら欲しいなぁ、と思っています。

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