日々の雑感〜新型コロナウイルスに打ち勝つための独り言〜変異株と免疫合戦の最新情報

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新型コロナウイルスとの戦いは1年半に及んでおりますが、世界各地で新たな変異株が発生し国内流入するたび爆発的感染拡大に見舞われ、形勢は負け戦の様相を呈しております。それでも変異株の逐次解析と合成ワクチンなる決戦兵器投入でなんとか反撃の繋ぎとしたい…というのが今日の現状と言えます。

緊急事態宣言下、お盆で暇を持て余している時期だからこそ、久留米大学医学部免疫学講座の「新型コロナウイルスに打ち勝つための独り言」を覗いて新型コロナ対策の最新情報をウォッチしてみましょう。

  • ネアンデルタール由来の染色体/酵素が新型コロナウイルスの重症化から守ってくれる可能性
  • 新型コロナウイルスは「免疫軍の総力戦 が必要でない場合が多い、弱いウイルス」だと推定出来るワケ
  • 新型コロナウイルス流行で日本は世界一死者数が減少した国に…
  • 感染者の酸素飽和度が低下すると新型コロナウイルスのテロ攻撃が始まる…
  • 乳幼児に接種されているワクチンは「結核」「ロタウイルス」「ジフテリア」、「百日せき」「破傷風」「ポリオ」「はしか」「風疹」「みずぼうそう」「おたふくかぜ」「季節性インフルエンザ」「日本脳炎」「B 型肝炎」「肺炎球菌」…今我々がこれほど多くの病原体と既に共存していられるのはワクチンのおかげです。
  • 免疫防疫チームと新型コロナウイルスの3日間戦争〜
  • 卵や乳製品で臭いおならは免疫増強のサイン?
  • BMI値25以下なら糖分、炭水化物の積極摂取で免疫増強を
  • ワクチン組み合わせ摂取による効果比較
    アストラゼネカだけ2回摂取だと効果少ない….とりあえずファイザー2回打っとけ!ということ?
  • 腸壁防御が新型コロナウイルスとの戦闘の要になる

….そんな付箋を挟みたくなる 読み物仕立てな「新型コロナウイルスと免疫合戦の最新情報」最新版(77版、2021年8月12日更新)は、こちらのPDF(A4 210P)をダウンロードしてください

新型コロナウイルスから免疫を学ぶ

————- 2021.1.30記事 —————-

昨年、中国・武漢で発生した”謎の肺炎”(2020.1.16)記事を書いて1年が過ぎて、その後のパンデミックを予測していたたワケではないですが

当時ウチのつれあいがコンプリートした「感染人類破滅ゲーム」の攻略法〜ウイルス感染シナリオそっくりに現在の世界は「少しだけ感染率があがった」「少しだけ強毒化」した変異種ウイルスの攻撃で更に蔓延度合いを拡大させています。ウィルスは狡猾ですから感染防御が緩むのを見計らっては変異種が波状攻撃を仕掛けます。エボラみたいに決定的にやばい奴だとホントの非常事態宣言で完全防疫都市封鎖まで進んでシャットアウトされてしまいますが季節性インフルエンザ並みに弱々しいフリでヒトの油断につけ込むトコロが妙手であります。

ただ人様も1年ぼんやり過ごしていたわけではなくて、関連情報は膨大に報告されているワケで、ワイドショーで一喜一憂しているお題以外にも世界各地ローカル発信の興味深い新型コロナ関連情報が日夜飛び交っております。もういちいちチェックするのも疲れたので昨年からは久留米大学医学部免疫学講座の「新型コロナウイルスに打ち勝つための独り言」を覗いて新型コロナ対策の進捗度をウォッチするようになりました。

細菌と違ってそもそもウィルスを駆逐する薬は無くて、ヒトが身体に宿す”免疫システム”だけが頼りなワケで、老化とともに衰える免疫という仕組み自体は”生きるチカラ”と言っても過言ではないです。

喫煙は毒にも薬にもなる

禁煙運動家にして「万病の元、何のご利益もない」と言われるタバコの喫煙、新型コロナ登場で「喫煙者は、新型コロナ感染しやすい、重篤化しやすい」が真っ先にアナウンスされ丁度ヘビースモーカーだった志村けんさんが感染、亡くなられたのも手伝って廻りからもけっこうに大きな声で聞かされました。確かに

  1. 新型コロナに触れた指先で口元に触れる機会が多い
  2. 喫煙所は密になりやすい
  3. 感染後は潜在的に肺や呼吸器にダメージを負ってるヒトが多いので重篤化しやすい
  4. 喫煙者に生活習慣病や基礎疾患を持つヒトの割合が多い

などの理由で喫煙者の感染率や重篤化率はさぞかし高かろうな…と思ったモンです。

しかしながら「不都合な真実」と言えるかどうかは別として、各国での調査統計では感染者のなかの喫煙者率はけっこうに低いと報告されています。

「タバコ喫煙者はコロナ感染から守られる」決定的証拠 記事から

昨年春、パリのピティエ・サルペトリエール病院の上記調査では、この結果は統計的に有意であるとして、喫煙者は感染から守られると結論づけさらなる研究を続行中で、ニコチンは新型コロナウイルスのアンギオテンシン変換酵素への結合を阻害して感染を抑制するとの報告もあります(Vardavas CI, Tab Induc Dis 2020, 5; Farsalinos K, Intern Emerg Med 2020, p845)

いずれにしても喫煙自体は「肺や呼吸器にダメージ」を与える行為なのでオススメしませんが、ニコチン成分がなんらかの感染阻害役を果たしているのなら予防薬の手がかりにはなるやもしれませんね。

——————————-

<2021.8.20追記>
フランスから新型コロナウイルス感染第1波について6,600万人を対象とした調査結果が2021年7月15日に報告されました(Semenzato L, Lancet Regional Health 2021, 7/15

概要:人口10万人あたりで、入院治療を受けられた方は134人、死者は24人。
平均入院日数は8日で、女性に比べ、男性の入院率は1.38倍、死亡率は2.08倍高い。
40~44歳に比べ、85歳以上では入院率が5倍、死亡率は100倍以上も増加。
死亡率が最も高い基礎疾患は「ダウン症」で、入院率が7倍、死亡率が22.9倍。
その他の死亡率が高い基礎疾患は、「精神発達遅滞」で7.3倍、「腎移植」で7.1倍、「肺移植」で6.2倍、「透析患者」で4.7倍、「肺ガン」で4.0倍の順。
「喫煙者」では入院率は0.86倍に減少し、死亡率は1.1倍に増えるという特殊な様式。
特記すべきは「高脂血症でスタチンを服用」されている方の入院率は0.89倍、死亡率は0.84倍に低下すると報告されています。

 

65歳以上は外出禁止・接触禁止

厚生労働省:新型コロナウイルス感染症の“いま”についての10の知識 から

緊急事態宣言で感染者を減らそうと国民全員動くなと言えないのなら…とりあえず「65歳以上は外出禁止・接触禁止」で高齢者向けデイサービスとBASICインカムを保証すれば、とりあえず病院の重篤患者のほとんどは居なくなり、社会的・経済的ダメージは最小限で財政的にもじゅうぶん対応可能な気がするのに誰もそんな無理筋まともに言わないです。

「おもいやり」な気がするんですが「自由を保証」すると旨くいきません…

64歳以下は注意しながらフツーの生活、フツーの経済活動してもらって、もちろん感染者数はうなぎのぼりの可能性はありますが、病院に余裕が出来るのでじゅうぶんな治療が出来て、死亡リスクは限りなく小さいです。面倒くさい役立たずな政治家の爺さんたちも当分は自宅待機でリモートワークの勉強やってもらってればいいです。

無理筋でも「緊急事態宣言」ってそれくらいじゃないとおかしいでしょ…と思う。

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