DENON -Mini Disk-〜ジブンのMDにまつわるおはなし

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「規格NGな製品の会社から買えるもんか!と社内で粋がってみたエンジニア時代のおはなしです。

先日お仕事で出掛けた先の会社の方と世間話をしていると互いに「ん?」という気分になりました。そう言えばおぼろげに見かけたことがある風体だなぁと思ったら、昔は株式会社クラレにお勤めだったという。もしかしたらとジブンの経歴を話すと実は1994年頃の知り合いだった。

(株)コロムビアマグネプロダクツから発売された※
初ロット MiniDisk (74min)

その方とは当時(株)コロムビアマグネプロダクツで企画していたDENONブランドMiniDiskメディアに関するものでした。

 当時の会社では2MB 3,5HDフロッピーディスク以後の情報記録メディア開発(20MBフロッピーディスク、光ディスク等)を断念することが決まっていましたから、音楽MDメディアはOEMで対応(74分タイプのみ)することで企画をすすめていました。
日本コロムビア川崎研究部(当時)に出向して光ディスクの開発・製品化を探っていた担当者はすでに退社していましたが、連絡をとって技術情報のフィードバックを承けながら、既発売のメーカー製品の性能品質評価を行いOEM選考にあたるという具合です。

1992年に発売されたSONY MDは最長60分タイプのみで翌93年に74分が追加され、TDK、日立マクセルからも製品化されました。まだ74分タイプが製品化されて日も浅いということもありましたが、性能品質評価でTDK、日立マクセル製品はMD規格NG。MD規格をクリアしているのはSONY製品だけという状況。60分タイプではTDK、日立マクセル製品がSONY製MDより優秀なのにどうして?もっと言えばSONY製MDの60分タイプと74分タイプは別モノな性能品質でした。※2

裏方情報でSONY製74分タイプはクラレからのOEM供給された製品だと判明。つまり当時は有名ブランド各社は74分タイプのMDを生産する技術がなく、唯一クラレだけがまともな74分タイプMDを製造できたということです※2。こうして初期のDENONブランドMDはクラレからOEM供給を受けて製品化されました。

実際には当時、日本コロムビアが日立グループの一員という関係で日立マクセルから強いOEM供与要請があり、翌年中途から中身がすげ替えられることになるんですが… その後、本丸のクラレも早々にMD製造事業から撤退することになったので時間の問題だったとも言えます。

上記写真のMDは、とりあえず初ロットだけは「規格NGな製品の会社から買えるもんか!※2」と社内で粋がってみたエンジニア時代の記念品です。

クラレと光ディスクにまつわるおはなしはおもしろいです(続く)

 

※ :正確には「事業者名:日本コロムビア株式会社」記載の製品です。
※2:あくまで当時のジブンのサンプリング製品性能品質評価結果からの見解です。

 

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