MUSICPOSCA〜時代の狭間の越境コンテンツプロバイダー事業

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1998

日本コロムビア時代に企画運営した「shibuya.BitLive.net」で、インディーズによるCD販売網を作れないだろうかと思案していた頃に出てきた案が「ペーパーパッケージによるインターネット通販形態」でした。当時、世間はインターネット時代の幕開けに湧いていて、簡易ペーパーパッケージに詰めたコネクトCD-ROMが各プロバイダから湯水のように配布されていました。これを「POSTCARD」として通用するデザイン・質感・体裁に企画し直したものが原案です。またインディーズへのCD制作の大幅なコストカット提供を狙って丸ごと海外生産、海外現地から顧客へのダイレクト送付を企画し、韓国:JEIL RECORDS との提携段取りを水面下で行っていましたが、プレス工場を自社に抱える建前に逆らって海外工場調達を行うなど当時の部課長にGO!を出せる勇断はありませんでした。

ちょうどその頃「AD CARD」が登場して渋谷の周辺の意外な店舗でおしゃれに繁殖していて、「これはいい!」と創業者を訪ねて行ったりしました。思えばここで一気に事業提携という方向もあったんですが、なかなか周囲の事情を思うようには動かせませんでした。企業に属しているとおもしろい事もなかなかうまくやれない足かせというものがあり、周囲の仲間と会社設立、日本コロムビアの看板では受けられない業務の受け皿としました。

このペーパーパッケージ企画も試作を含めて受け皿の会社が引き継ぎ、韓国のディスクプレス会社と提携して:JEIL RECORDSの日本法人立ち上げをおこなったりしましたが、日本法人を引き受けてもらった会社が主業務のアクシデントに見舞われて倒産したり、日本コロムビアの筆頭株主となったリップルウッドの意向による音楽原資以外の活動停止処分(「shibuya.BitLive.net」終了)により、自分も日本コロムビアでのモチベーションを持てなくなって退社するなど、一旦、音楽関係から距離を置く仕事に移ったため、企画自体が休眠することになりました。

2006-2009

当初企画から5年以上経過してPCベースでのインターネット配信の時代に突入していたとは言え、まだまだ音楽メジャーレーベルの稼ぎ頭は保守的にCD/DVDディスク販売な時代でした。

中国を起点とした事業展開を企画していた会社から休眠していた「ペーパーパッケージによるディスク通販」の企画を事業化したいとの打診があり、企画の全体像をプロデュースすることになりました。企画ネーム「MUSICPOSCA」もこちらの提案で採用してもらい、CDプレス工場との技術連携業務、インターネット/携帯電話による通信販売を裏側で支えるデータベースシステムの構築・運営を主に担当しました。

20万部を配布したメジャーアーティストがいたり、メジャー契約に至ったインディーズがいたり、週刊誌の読者プレゼント配布やゲーム機のアップデーター配布等にと、使われ方はいろいろでした。

MUSICPOSCA 始動第一弾
全国のローソンに無料版FREE DVDとして置かれ、あっという間に無くなりました。

当初は中国・広州の国営ディスクプレス工場と提携してCD/DVDのプレスをお願いしていました。当時の円換算レートでCDプレス@18円、DVDプレス@38円、もちろん相応の年間契約タイトル・数量ありきでの話ですが、パッケージ製造/アッセンブル費を含めて完成品は@100円なんてしません。アッセンブルは中国・深センの中国郵政局内で行い、香港郵政局を経由して全世界向けに配布する段取りでスタート。中国郵政局から日本メーカー製品の富裕層向けダイレクトメール事業を提携しないかという大きな話もあったのですが… こちらの日本国内での信用力不足で営業活動が旨くいかず発進前に不発に終わりました。まことに惜しいチャンスを逃したモンだといまでも思います。その後、少量多品種発送と高品位製品にこだわって上海ソニーディスクでのプレス製造・アッセンブルと香港倉庫オフィスからの発送に切り替わったりして、事業譲渡までなにかとせわしない仕事でもありました。

この事業企画を進めるにあたって某DVDオーサリング会社に企画趣旨の説明のうえパートナー提携を打診したことがあったのですが旨くはまとまらず、事業内容からオリジナル編集制作を外してスタートさせることになりました。第一弾がMISIAの全国横断ライブ告知に合わせた FREE DVD配布だったのですが、その後同じ様な企画趣旨、同じ様なペーパーパッケージがコンビニに並ぶようになって…企画参加企業を見てみると大手広告代理店、大手出版社、大手制作会社に並んでちゃっかり某DVDオーサリング会社名が入っておりまして「守秘義務契約してなかったね…」と少しだけ後悔したこともありましたが、結局相手さんの「Free DVD企画」はすぐに頓挫して、なにげにほくそ笑んだモンです。

なにかと「ビジネスモデル特許」「IT系事業の上場益狙い」が流行していた時期でもあり「特許化できるなら投資したい!」という話もたくさんありました。某地方銀行なんかも投資案件としてやって来てましたが、こんなモン特許化なんか出来るワケもなく(出来るという弁理士もいましたが)浮ついた話は全部パートナーに丸投げしておりました。

ネット受注したタイトル、発送先ユーザー、入金発送管理、タイトル著作会社への月額支払い等々を統合管理して、香港倉庫オフィスに発送ラベルの出力をおこない、タイトル著作会社からの売上、タイトル在庫状況問い合わせにリアルタイムで答えられるシステム構築…最初はフローチャート作成だけを請負い、プログラムは外部委託する予定でしたが、見積もり金額が想定の10倍くらいにもなったので….ジブンでFileMaker proで作成、FileMaker Server で集中管理させることになりました。

FileMaker proは当時バージョン8(現在は version 18)いまと比べると貧弱この上ない関数セットとスクリプティング環境でしたが、独自のフラグ定義フィールドを3次元的に複数作った配列テーブルを組み込み、数百ステップのタスクからなるスクリプトを幾つも経由させて本来やれそうにないことをムリムリやらせてたりしました。もうずっと昔に使わなくなってしまった書類をバージョンアップさせてみようかと中身を覗いてみたところ…もはや理解不能、よくもこんなものがトラブル無しに何年も稼働してたなとジブンながら感心してしまうシロモノです。

配送する製品個々は簡易管理出来るように、住所を印字する発送ラベルに固有のバーコードを割り振って即座に情報アクセス出来るようにしていました。いまではamazon配送等であたりまえのように使われていますが、当時は購入製品の問い合わせひとつに随分と手間取っていた経験から先んずプログラム導入していました。

 

中国製造・香港発でアーティスト作品を国際郵便にて配布していました。

2010.3 追記

21世紀も1割方消化しました。ネット音楽配信が始まった直後から「音楽配信で収益モデルを造るのは難しい」と直感して、簡易ペーパーパッケージによる「P-P型ディスク(コンテンツ)直販」を企てました。ネット配信はプロモーションツールとして絶大な威力を発揮しましたが、予想通りビジネスモデルは配信事業者に利することはあっても、【コンテンツの収益モデル】の代替えとはならず(無断複製配信が)【コンテンツによる収益】権利を脅かす存在になりました。デジタル化〜簡易複製化〜情報ネット共有という利便性獲得の流れで起こった(旧来でいうところの)モラル崩壊は、いまや「音楽コンテンツをユーザーが直接購入する」という収益モデル前提さえ危うくしました。

その後ネット配信に抵抗していた者が白旗を挙げるかのように今度は諸手を挙げてネット配信に転ぶという変化が一瞬で起きました。もはや音楽コンテンツそれ自体が単独で収益を生み出す時代では無いのでしょう。

2020.7 追記

21世紀も2割方消化しつつあります。先日、提携していたCD/DVDディスクプレス工場が、かねてからの急激な生産減少に加え、新型コロナ騒動の影響もあり潮時だと観念して廃業したそうです。やっとそんな時代です。

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