オヤジしかバイクに乗れない〜高校生が乗るには窮屈で難しい社会なのか〜
「二輪ユーザー 平均年齢は52歳!〜”バイク小僧”なんてどこにもいなくなった 」の続編です。これだけバイクが減ったのは、ゲームにスマホにパソコン、高校生が夢中になれるアイテムに溢れた世の中では、バイクに乗って出掛ける時間さえ惜しいに違いない... とか勝手に想像しておりましたが、社会的にも経済的にも「買えません」な状況なんだとか。
友人の息子の賢い選択 HONDA PCX-125
確かに自動2輪クラスの新車は100万円の声を聞くほどのプライスで、おいそれバイトで買える金額でもなく、親が買い与えるにも過ぎたプレゼントと言えますが、当時のジブンらの置かれた状況も似たようなモンだった。実際の障壁はそんな問題ではないらしい
「学校がバイクを禁止している」
40年前にはそんなコトを言出した高校があったなぁ... くらいだったのが、いまではフツーの高校でも「原則禁止」が多いんだとか。理由はあまりにくだらない話で議論の余地さえないです。
「任意保険がべらぼうに高い」
ジブンの頃にはまだまだ珍しかった任意保険ですが、現在の社会通念に照らして任意保険加入はほぼ常識となり、バイクを許可する高校でも加入が条件だったりします。先日あらためて十代2輪ビギナーが加入した場合の保険料を見てみると...べらぼうであることに気づいたですよ。
400ccのバイクにジブンが乗った場合は、年額27,000円ほど(実際には更に安い)ですが、高校生のビギナーライダーでは75,000円にもなる。親だったら保険内容を充実させて支払い条件をもっとかさ上げするやもしれないから、相当な金額になります。
友人の賢い息子は中型自動2輪免許を取得しながらも、オヤジのクルマに掛けられている任意保険のオマケ(ファミリーバイク特約)のお世話の範疇でバイクを物色、HONDA PCX-125の良好中古車をローン購入、バイトで親に返済中である。このご時勢「バイト禁止」の高校も珍しくないので、良い学校を選んだもんだと思う。
高校生のジブンは月3,000円の小遣いだけだったけど
(あとはジブンで稼ぐのが当たり前)
もちろんパソコンもスマホも無くて、1台のテレビを家族で共有
塾なんてジブンも親も考えもしなかった
ただただ、バイクに乗っては遠くに出掛けていたなぁ...
もちろん同じようにさすらっている10代はいまもいるんでしょうが、経済的に平均以上の収入がある家庭でこんな状況なのだから、真面目な社会人の親ほど子供がバイクに乗ることには”反対”もしくは躊躇するのだろうなぁ、と察しがつきます。