ソニーから「NHKに受信料を払わなくてもいい」かもしれないテレビ発売〜PCモニターとテレビは何が違う?

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もちろんソニーがNHKの受信料徴収を”鮮やかに解決”してくれる
ワケではありません。

元ネタはRocketNews24「【突撃】ソニーが「NHKが映らないテレビ」を発売へ → 本当に受信料を払わなくていいのかNHKに聞いてみた結果…」ですが、タイトル中の「NHKが映らないテレビ」とは「受信チューナーが搭載されていないテレビ」というのがホントのところです。そして肝心の受信料徴収に関してはNHKも対応出来ていない様子。

そして「受信チューナーが搭載されていないテレビ」とはPCで使うモニター・ディスプレイのことだと認識されている方がほとんどだと思いますが、そうではありません。

 

PCモニターとテレビの違い

「受信チューナーが搭載されているか・いないか」は確かに見てくれの大きな違いで、大型PCモニターでネットコンテンツ視聴するぶんにはNHKの受信料徴収集金人を撃退するじゅうぶんな理由になります。

しかしながらPCモニターとテレビとでは映像出力の仕組み(走査方式)が根本的に違っています。PCモニターの大半で利用されているのはプログレッシブ方式(順次走査)で、テレビの大半で利用されているのはインターレース方式(飛び越し走査〜日本ではNTSC)です。

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どちらの走査方式にもメリット・デメリットがありますが、大まかには利用形態の違い(PC:静止画優先、テレビ:動画優先)でより適した有利な走査方式が採用されています。さらに倍速駆動のインターレース方式プログレッシブ方式の高リフレッシュレート化などによって動画追従性を向上させたり、近年では「動き適応型」「2-3プルダウン型」等のインターレース解除プロセス(インターレース-プログレッシブ変換)を組み込んだテレビ・PCモニターも登場しています。

PCモニターと言ってもデジタル・ビデオ編集があたりまえな時代ですから、映像出力技術の先端ではテレビとPCモニターの違いはほとんど無くなってきているとは言えますね。

 

注)中華製液晶モニターに受信チューナーを組み込んだ”格安4Kテレビ”や”Androidテレビ”と呼ばれている製品には上記の理屈からはみ出たモノがたくさん混じっていて、別の意味でテレビとPCモニターの違いはなし崩しにされそうな勢いです。

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個人的には歳をとって眼が疲れやすいので「高画質・高精細」と言うよりも、極力眼に負担が小さい有機EL〜MicroLEDなどの自己発光型映像ディスプレイが早く普及価格帯まで落ちてこないかなぁ...というのがイチバンの関心であります。