こんなネット社会だから〜パブリックDNSを使いましょう

新しもの好きな知人がiPhoneから5G対応のAndroid機に宗旨変えして見せびらかしにやってきた。こちとらまだiPhone 8ながらじゅうぶん役に立っているとは言いながらなんだか悔しいのでアラ探しを始めたら「!」設定のアラを見つけてしまった。

3年前からAPNICとCloudflareが提供開始したパブリックDNSサービス「1.1.1.1」は、ユーザーのIPアドレスを記録しないことをうたっており、接続速度は一般的なISPのDNSサービスの1/3、有名なGoogle Public DNS「8.8.8.8」の1/2と超高速。詳細は割愛するが「こんなネット社会だから」こそ使わない手は無いです。

我が家のwi-fi環境は既に「1.1.1.1」「1.0.0.1」設定済み(IPv6設定アドレス「2606:4700:4700::1111」「2606:4700:4700::1001」)ですが、以前にGoogle Public DNSで経験したような遅延障害も発生していません。”高速性”は認知できないほどですが、”守秘性”については正に「こんなネット社会だから」です。

さて知人の5G対応のAndroid機だが、wi-fi DNS設定は既存のプロバイダ提供のままだし、モバイル回線でもパブリックDNSサーバを利用できる「プライベートDNSモード」の設定もキャリア提供のIPアドレスのままで「何やってんの」くらいに突っ込んだら「相変わらず嫌味だな!」と突っつき返されてしまった。

 

大昔、ISP(Internet Service Provider :インターネットサービスプロバイダー)は、”ユーザーの個人情報は再利用しない”と謳っていた時期もありましたが、そのうち ”ユーザビリティー向上の為”と言ってユーザーに再利用の許諾を取るようになり、2017年には米国上院で、ISPによるユーザーのウェブ閲覧データの販売を制限していた規則を廃止する法案が可決され、キャリアやアプリサービスを提供する業者は、ユーザー個人データの収集と販売を実質的な生業とするトコロが多くなりました。個人情報が漏洩しても頭を下げれば大丈夫くらいな対応になってる「こんなネット社会だから」もっともらしい説明は全く信用できません。「未来に役立つビッグデータの活用」を謳い文句に政府・行政がガイドライン曖昧のまま進んで旗振りをやる現在の「こんなネット社会だから」なるべくアンチでいたいジブンです。