インゲマル・ステンマルク(Ingemar Stenmark)〜永遠の神様
1970年代終盤、テレビのなかで見る「インゲマル・ステンマルク」は、スキーに縁がなかった自分にも図抜けた速さが痛快に見える、堂々とした王者でした。就職先が栃木県ということもあって、遅ればせながらスキーを始め、毎シーズン20日以上はゲレンデに立っていました。そしてバブルと歩調をあわせた一大スキーブームで、ゲレンデに滑走する場所が無いほどだったのが、今日では考えられないくらいです。そんなステンマルクが引退して日本(雫石)に遊びに来るということで、喜々として出かけたのが90年頃だったでしょうか。直かに見られた最初で最後のステンマルクの滑りでしたが、優雅で堂々としていながらとてつもなく速い神様の滑りに思えたもんです。