「太平洋側で海水浴は危険」は風評被害なのか?〜 福島原発事故汚染水流出対策の破綻

昨年夏、千葉県:銚子に海水浴に出掛けるという家族に「放射能危険じゃないかい?」と話すと「最近は(不用意にモノを言うと)風評被害の槍玉に挙げられるから滅多なコト言わない方がイイよ」とか言われてました。
確かに汚染濃度は基準値以内とされていましたが、大本営発表を鵜呑みにしてお気楽レジャーに出掛けるのはどうなんだろう、とか思っていたら今年の夏はもっと危ないらしい。

太平洋の放射能汚染シミュレーション

【福島第1原発の現状】 汚染水対策は事実上破綻  海洋流出防げるか不透明

福島第1原発からの汚染水の海洋流出を受け、東京電力は護岸の地盤改良など流出防止策を急ぐが、対策の効果は不透明だ。加えて敷地内の汚染水は1日400トンのペースで増え続け、抜本的な解決策もない。廃炉に向け当面の最重要課題とされた汚染水対策は事実上、破綻している。

 「1リットル当たり23億5千万ベクレル」。原子力規制委員会が汚染水の漏えい源と疑う敷地海側のトレンチ(地下道)にたまっていた水の放射性セシウム濃度だ。東電が27日、発表した。トレンチが通る2号機タービン建屋東側の一帯では5月以降、観測用井戸で高濃度汚染水の検出が相次いでいる。(47NEWS 抜粋)

もう「太平洋側で海水浴は危険」は風評被害とは言えないのではないか、と思える。
行政政府や東電は復興を強調したいゆえこれまでもこれからも「たいしたことではない」姿勢のままの対応をするにちがいない。
地元近隣の関連産業には打撃だろうが「風評被害」を盾に不確実過ぎる安全を強調するのはなお悪質に聞こえる。

酷いコトは続いているし、用心に越したことはないと思う。