2000GX ワールドボーイ! 〜 BCL(海外短波放送)ブーム前夜
インターネットを通じて世界と繋がる日常は1995年頃に日本にやってきました。当時のマルチメディアブームをネット上で再現できるツール、というおもしろさもありましたが、世界と繋がる、世界をのぞき見れるという仕掛けに、自分の頭のなかに浮かんだのは何故か
「わぉ! 2000GX ワールドボーイだ!」
松下電器 2000GX WorldBoy model:RF-868D 1972年発売
定価 17,300円
(FMトランシーバー機能追加モデル)
周波数カバー範囲
MW(525〜1605KHz)FM(76〜90MHz)SW(3.9〜12MHz)
GXワールドボーイ パナソニック 1972年 CM
1970年代の一時期に海外短波ラジオ放送を受信するBCL(Broadcasting Listner)が中高生の間で大流行したことがあります。各メーカーも競って短波、中波、FMが聞けるBCL受信機を発売(最盛期はSONY「Skysensorシリーズ」、松下電器「Coogerシリーズ」)していました。
放送局に受信報告をするともらえる「ベリカード」を収集するというのもありましたねぇ... 松下電器の WorldBoyシリーズは、まだ短波放送を受信しない「WorldBoy Go」というモデルから始まりましたが、BCLブームの導火線役として1971年「WorldBoy 2000GX」が発売されました。
中学生の頃の自分の「欧米かぶれ」はたいしたもんだったと思います。そんな世界に繋がる道具としての短波ラジオ(BCL受信機)が、1995年のインターネット開通時の想いに重なるんです。