iPhoneがFlashプラグインを実装させない理由　〜 バグ？　Flash cookie 対策？

appleは依然として iPhoneに adobe flash を実装する気はないようですね。　Ｊｏｂｓ自身が iPhone OSに関しては Flash plug-in抜きでＨＴＭＬ5に向けて開発するんだと宣言しています。

Ｆｌａｓｈは、macromedia時代の最後に登場した最終決戦兵器みたいな存在で、macromind director を継承するアニメート戦争、MSやapple、Ｒｅａｌを尻目に生き残ったビデオコーデック戦争をくぐり抜け、adobeに住処を移してからは ネット-モバイル戦争の主役を張っています。 Jobsはそんな Flashくんが妬ましいと思っていても当然かもしれませんね。

JobsはFlashを「バギーな代物！」と貶していますが、パッケージングとしての優秀さは幾度も検証されてきたので、それにはあたらないのではないかと思えます。ただちょっと前から騒がれている「Flash Cookie」という使われ方に賛否両論の厳しい意見も出されているのが気になります。悪意的に用いれば「トロイの木馬」さながらのスパイウェアとしても機能させられる(?) ローカル共有オブジェクトの仕組みは、ユーザーがブラウザのクッキーブロックで個人情報流出を防いでいるつもりでも、やすやすくぐり抜ける仕組みを提供しているのだから、倫理的な問題を多分に含んでいると言えます。また企業の多くがそんな「Flash Cookie」を諸手を挙げて使っているというのもどうなんだろ...

「phone 凍りつくほど馬鹿高いパケット請求　〜 WiFi利用で節約なんて無理！」なように、ａｐｐｌｅ城で囲われているiPhoneは。利便に働くアプリに対しては自由な挙動を認めているので、ここに「Flash Cookie」が紛れ込むのは apple も勘弁してほしいだろうなぁ、とは想像します。

ちなみに心配性な自分の　WEBブラウザ（Firefox）には「BetterPrivacy」アドオンを入れて「Flash Cookie」の監視と削除をさせているし、safariなんかも使うことがあるので、定期的に「Flash Cookie」の駆除・見回りをする「Flush.app – Flash Cookie Removal Tool For OS X」なんてのも動いていたりします。