日々の雑感〜電動アシスト自転車考

健康維持のためバスを使わず自宅から大宮駅まで自転車での往復を心がけております。快速通勤通学族に負けないようにと高圧タイヤに交換以降は、勾配きつい坂道だって互角以上の走りが可能となりました。それでも増え続けている電動アシスト自転車には敵うべくもなく、保育園送迎の2人乗りママチャリ族にもあっさりパスされたりします。

自転車王国・埼玉県

順位 都道府県 購入費 偏差値
1 埼玉県 5,880円 75.42
2 東京都 5,426円 71.25
3 神奈川県 4,850円 65.94
4 香川県 4,683円 64.41

:

42 茨城県 2,013円 39.83
43 岩手県 1,995円 39.67
44 宮崎県 1,817円 38.03
45 沖縄県 980円 30.33
46 鹿児島県 856円 29.18
47 長崎県 530円 26.18
  全国 3,419円  
自転車購入費ランキング」記事から転載
 
もともと埼玉県は自転車保有率が常に県別BEST3にランクインするほど自転車が多いトコロですが、自転車に掛ける金額も全国一という押しも押されぬ自転車王国です。

サイクリングブームで購入単価が上昇しているとも言えますが、ジブンの廻りを眺めるに電動アシスト自転車購入の波もあるのでは?と思っています。

 
 

電動アシスト自転車の進化

Honda 「ステップ コンポ」2001年
ニッケル水素バッテリー容量はわずかに3.6Ahだった

ジブンが初めて乗った電動アシスト自転車は15年前に発売されたHonda ステップ コンポ、どちらかというと実用度外視趣味の「スタイル買い」だったのですが、当時はアシスト量も小さくて、容量もパワーも無いニッケル水素バッテリーだと実質20km未満しか走らず、2年足らずでバッテリー交換(当時25,000円越)が必要になったりと、とても満足いくシロモノではありませんでした。

その後、2008年12月1日に改正された道路交通法施行によって、電動アシスト自転車の人力に対するアシスト比率の上限が従来の1:1から1:2に拡大され、大容量・高性能リチウムイオンバッテリー搭載車が登場すると電動アシスト自転車は一気に進化、最新モデルはとてもパワフルで100km走行もこなすらしい。

家電Watch記事から抜粋

電動アシスト自転車の売れ筋ランキング

改正された道交法によれば「時速24kmでアシスト無しにする」コトとあるが、言い換えればそこまでは楽々とスピードが出せるように仕立てられるワケで、法定速度30km規制のある原動機付き自転車(50cc未満)の存在理由は見事に霞んでしまいました。

新生後付キットの魅力

ただし電動アシスト自転車が「見るからに進化した」とは言い難く、見てくれだけなら16年前のHonda ステップ コンポの方が先進的ですらあります。だからパワフル・コンパクトになった動力性能だけを既成の自転車にビルトインしようというのは自然な流れでもあります。

UrbanX

UrbanX - Smart Electric Wheel

LIFT MTB Kit

LIFT MTB "fast ride" électric mountain bike KIT

どちらの製品も未だ日本国内で正式展開されていない製品で、道交法に適合していないエクスキューズはあるものの「原動機付き自転車」枠で許可されてもいいでのでは?とも思えるし、なによりワクワクします。量産されればキット価格もバッテリー込で5万円台?

 

電動アシスト自転車とは...

軽量車体にハイパワー電動モーターの組み合わせは既に一部の中華製品で出回っていましたが、道交法違反取締も厳しくなってすっかり姿を消したように見えます※。自動車ドライバー目線で考えるとハイパワーな電動自転車というのは恐ろしい限りです。つまるところ電動アシスト自転車とは社会的には”人力の範疇を越えてはいけない”足かせを持つシロモノとして規定されています。

自転車が1万円で買える時代に電動アシスト自転車は10万円、実売的には必ずしもそんな大それた比率ではないですが、寿命数年のバッテリー価格で自転車が丸々買えてしまうというやるせなさと引き換えに、制限された”便利と楽”を享受できるという、二重に割り切れなさを感じたりします。

非力な女性や老齢世代に福音の電動アシスト自転車...しかしながら、どうもそこにつけこんだ高価な消費材を売りつけられている感があるのは、まだまだジブンの体力に価値があると思い込んでるウツケ者なれば、ということでしょうか...

 

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