iPhoneの不都合な真実...なのか?〜The One Device:The Secret History of the iPhone
中国・深圳市にある台湾資本のフォックスコン・iPhone製造工場
アップルのiPhone開発計画は、社内呼称:purpleのコード名で呼ばれる極秘プロジェクトで、当初はBlackBerry並にキーボードを実装する案が積極検討されたが、 iPhoneに実際に導入されたのは米デラウェア大学の工学博士ウェイン・ウェスターマンが開発したものだった... そんなiPhone開発当時の裏話や製造の舞台裏をインタビュー取材で練り上げ一冊にまとめた本が先日出版されました。
「The One Device:The Secret History of the iPhone」
まだ邦文訳されたモノは出版されておりませんが、ITmedia NEWS「iPhone10周年で暴露、“Appleの闇”」で概略が紹介されております。
ジブンの興味を引いたのは、この本に関する The Gurdianの特集記事「Life and death in Apple’s forbidden city」の方でして、実際にフォックスコンと取引のある知人によれば、ジブンが90年代初頭に見聞きした別の製造工場の労働実態と大差ないと言います。実際Gurdian記事中の内容は90年代のそれに非常に酷似しております。
- 12時間交代制でベッドは2人で共用
- 勤続年数は平均4年以下
(勤続年数が長くなると労働効率が下がるので強制退社) - 内陸部の貧困農村部からの出稼ぎ(人買い?)十代労働者が主体
- 極めて低賃金
- 経営者が中国人ではない
実際にはこのヒトもイチかバチかな心境だったのかも
当時、来日すると東京・御徒町にあるシャツ屋に必ず寄って
この黒のクルーネックを在庫分買っていたそうな...
ジブンも一着くたびれたヤツを持ってます
アップルという今や極めて高級ブランドと認知されている製品(iPhone)の裏舞台をいくら穿ったところで、さもありなんな現実世界がちょこっと顔を出す程度の話です。ただジブンが愛したアップルという会社は、馬鹿正直にシロウトクサイ熱血漢※でしたから、いまや面白みは全く無くなったとは言えます。
※90年代Macintoshの組立工場があったマレーシアで、ダンボール箱を納品していた業者さんが、うるさく注文をつけられて相場の10倍の値段で納品していたそうで、おかげシンガポールに豪邸が建った、と自慢げに話しておりました。今では到底考えられない話です。
------------------------------------------------