日々の雑感〜卑しいヒト〜誰も無縁ではありえない

既に撤回・謝罪まで加わったホンダ販売店の悪ノリTweet、「ざまぁ見ろ」と言いたかったんでしょうね。「気持ちはよく解かる」という時点でジブンも同じ穴のムジナ、じゅうぶん恥ずかしいヒトであると確認しながらも、何故だか笑ってしまうジブンがいます。

昔だったら「お里が知れる」と差別的に揶揄されるだろうこと間違いなしなカルロス・ゴーン会長。どこまでお金に卑しかったのか憤慨とかいうよりやはり笑ってしまいます。もちろん直接的利害がないからだったりしますが、我が家のカングーはルノー製、販売店は日産系なので今後どのような影響をこうむるかによっては笑えない話になるやもしれません。

 

我が郷土福岡の恥づかし王を爆走する麻生太郎クン、指を指されることに猛烈な嫌悪を感ずる人間の口から吐き出される卑しい言葉は枚挙に遑がなく先日も東大卒市長を「人の税金使って学校行った」と揶揄する学習院大学出とギャップ狙いの強面オジサン。国会審議で突っ込まれるとぐちゃぐちゃと卑しい言い訳を並べて、おまけに”言い返してやった”感丸出しのニヤケ顔がさらに卑しく、そんな視聴者の目線にさえ気づかず二重三重に恥の上塗りを重ねるまさに厚顔無恥な政治家の鏡でもあります。

ジブンの言い様も含めてこんな「卑しい」の意味はと言えば
現代にあっては「卑しい」を口にするヒト自身が偏見・ハラスメント・差別的意識を持った人間だとレッテルを貼られそうですが、むしろ日本人には必須な言葉だと感じています。「身分・社会的地位が低い」代名詞で使われた時代のことは知っていますが、まさにそういう使い方をするヒトにこそ「品位に欠けている。下品だ」として浴びせた言葉でもあります。

少なくともジブンには「高潔」の対義語が「卑劣」であるように「卑しい」の意は「潔くない」であり、常識やルールを犯す「恥ずかしい」行為を断ずる言葉に聞こえています。さらに馬鹿正直に言えばそれを笑い、蔑む言葉にも聞こえます。だからこそ潔くあれと恥を畏れるのであり、美徳や挟持といった所作も成立するというモンです。

企業の透明性を謳って人を謀り私腹を肥やし続けたカルロース・ゴーンも、小さな自尊心にしがみつく麻生太郎も卑しいヒトに見えるというワケです。

しかしながら政治や経営者の現実というものはそんな卑しさに長けたヒトが、少なからず存在する卑しい人々の求心力を束ねて、旨く仕事をこなす世界であるのでいつまでたっても「政治家は卑しい職業」であり「金持ちは卑しい輩」と蔑まされるのですよ。