日々の雑感〜観光立国ニッポンも技能実習制度もうんざりなのだが...

外国人労働者の受け入れを拡大する法案は、たぶんこのままゴリ押し通過される見通しですが、既に在住125万人の外国人のうち毎年1万人程が職場失踪もしくは行方不明になっているニッポン、ジブンの知り合いやその廻りで見聞きする分には職場環境・就労条件に不満な外国人はその数十倍はいる感じです。

「技能実習制度」という建て付け自体が耳障りのいいだけのまやかしであるか、来日する外国人の意図しないシロモノであることは明々白々であるのに、ただただ低賃金労働者を確保して底支えしたい産業基盤もしくはその上部機構からの要請を「ニッポンの高効率産業構造の維持発展」お題目で平然と推進する政府というモノにうんざりなのですが、無関係を決め込むヒトはたくさんいます。

ブローカーさんの実態

「移民問題として向き合うべき」などと振りかぶる気もないところで、ジブンも無関心なヒトの一部ではあるのですが、外国人技能実習生を紹介して廻るブローカーなるヒトが「仲介料として一人当り20万円稼げますよ」とかの現場を見聞きするとほとほとゲンナリしてしまいます。そうです「技能実習制度」を使ってニッポンで働く?ためには、出身国現地でのニッポン向け教育や仲介者報酬、渡航費等含めて最低50〜60万円掛かります。借金してでも「稼げるニッポン」をめざしてやってくる発展途上国底辺のヒトにチャンス・メイクするブローカーはけっこうに巧妙な組織なようです。もちろん全てがそうだと言うわけではないのでしょうが...

外国人労働者の受け入れ名目のうち「介護支援業界での人手不足解消に5万人」というのが最大規模なようですが、ホントにそんなモンで解消されるのか根っこの部分で甚だ疑問...そもそも介護支援のあり方や法律自体に過分な建前を感じるワケで、ジブン用にはもっと緩やかな「姥捨て秘密基地」がこしらえられたらいいのに...と思ったりします。

 

有名観光地には出掛けなくなりました

連休日はもちろん平日であってももはや「紅葉の京都」なんか行けません。
富士山の五合目なんかも不愉快になるほど外国人でいっぱいです。
外国人が嫌いなワケではないですが、とにかくいっぱいです。

一昨年に出掛けた白馬も外国人スキーヤーに大人気な場所で、一部の古いホテルや宿泊設備が外国人経営になってたりしますが、ニセコと違ってほどほどなワケで、実態は見えない県外観光なジブンには、そこそこ地場密着・融合したアルペンな雰囲気、なにごともこれくらいであれば良いのに...と思ったりします。

ただ京都だったりすると、観光ガイドの挿絵にあるような静寂な雰囲気を味わうことはなかなか難しい状況で、仕事で出掛けたりテレビで中継される名所と言われる観光地の混雑ぶりはもはや異様に見えるほどです。

マナー云々以外にも外国人が押し寄せるのが悪いワケではない...とも言えないニッポン「東京オリンピックを契機に、4000万人観光立国を目指してホテル増築、民泊促進」とか言ってますが、止めてもらいたいなぁ...

アメリカ国境でメキシコ住民がアメリカ移住キャラバンに「移民帰れ!」と叫んでいたり、パリの住民が観光客に露骨な嫌がらせをする、なんてことも少し解かる気がするこの頃、過ぎたるはなんとやらな気分です。

2020東京オリンピック開催時期はなるべく東京に近づかないと決めてる我が家、昨夜は2025大阪万博開催地決定で「うっ」と込み上げる嗚咽のようなモノを感じながら「遠くで良かった」と安堵したりです。

なるほど年寄りはそうやって時代に逆行するのか、と思い知るのですよ。