2019 4K・8Kテレビ特需期待の年〜消費電力跳ね上がり家計に厳しい耐久消費財です

2020年 東京オリンピックをひかえ、昨年末の2018年12月1日、新4K8K衛星放送開始にあたり、2019年の今年は国を挙げて2010年ハイビジョン特需以来の「4K・8Kテレビ特需期待の年」にしたいと業界は言っております。

2017 TOSHIBA REGZA X910 4K有機EL

既に家電量販店のテレビ売り場のメインは4Kズラリで、8Kが1等地に鎮座する体制ですが... ホントに”テレビ特需”なんてやってくるのか甚だ疑問なジブンであります。

一昨年 TOSHIBA REGZA X910 4K有機ELが登場したあたりは”どうしようかなぁ”とか首をかしげたことはあったものの、なにしろ我が家のテレビは購入してから11年経過も壊れる気配がありません。

わずかにバックライトのムラが出始めたものの、ドット欠けも見当たらずハイビジョン〜新4K8K衛星放送の時代になったとは言え、長年見慣れたしっとりしたプラズマ画質に概ね満足してしまっているので、幾らスペックアップした画像を観せられたところで「壊れてないしねぇ...」です。

2007 HITACHI WOOO P42-HR01 HDD内蔵42インチプラズマTV

省エネに逆行する高精細高画質4K・8Kテレビ

12年前にプラズマテレビを選択するときに最後まで気になったのが「消費電力の大きさ」40インチ台の液晶テレビの消費電力が定格150W程度だったのに対してプラズマテレビは定格300Wオーバーと大飯食らいです。その後ハイビジョン対応液晶テレビ時代には定格100W前後まで省エネ設計された製品になり、電気代という観点で言えばプラズマテレビは大敗北な製品でした。

そして時代は4Kメインの製品に移り変わっておりますが、何故だか(必然か)消費電力は製品全般でグンと上昇してきています。前述のTOSHIBA REGZA X910 4K有機EL では定格400Wオーバー(画面サイズ55インチ)とプラズマを凌ぐ電気食いテレビであります。

「世界初8Kチューナー内蔵」とふれこむシャープAQUOS AX1に至っては定格526W(画面サイズ60インチ)とオーブントースター並の消費電力を垂れ流す製品に仕上がっています。お値段も庶民感覚では手が出ないモノですから直接比較するのもはばかれますが、今後幾らスモールサイズの庶民価格を実現したとしても消費電力が庶民に馴染むほど下がることはないでしょう。

SHARP AQUOS 8T-C60AX1

「メーカー発表の定格消費電力値を電気代に置き換えて考えるのは実際的ではない」旨の解説は承知しておりますが、年間消費電力量(kWh/年) 等も確たる指標にならないシロモノだとも考えています。

独身時代の若い頃だったら、それでも買っちゃったかもしれませんが、それはまだバブルの余韻が残っていた時代のお話ですから、この時代に家計をずっと圧迫するようなシロモノをわざわざ買い替えするヒトがそんなにいるのかなぁ... 2010年〜ハイビジョン対応液晶テレビは省エネ製品の優等生ですよ。