新型コロナのサイレント・キャリア(無症状感染者)確実に増加中〜余談を許さない諸処

新たに40人以上が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたのを受けて、小池都知事は緊急の記者会見を開き「今週になりまして、オーバーシュート、感染爆発でございますが、この懸念がですね、さらに高まっております。」などと呑気な口調で語っております。

新型コロナは2週間後にやってくる時限爆弾

そもそも新型コロナウイルスは潜伏期間が2週間以上と異常に長いのが特徴でもあるわけで今日の結果(感染者判明)は、2周間前の感染状況を反映しているに過ぎないやもしれません。だから「今週になりまして」という認識自体がどうなんだろう?と思うのですが、このおばさんはエビデンスが〜とか、確認が取れたら〜とかでしか動かないので危機管理の首長には向いてません。

改めて今の状況がどういう状況にあるかということを、ひと言で表しますと、感染爆発の重大局面と捉えていただきたいと存じます。感染爆発重大局面、この認識を皆様方と共有する、そしてお一人お一人の行動が社会全体にもさまざまな影響をもたらすというそのような自覚を持って頂いて、この難局を皆様とともに乗り越えていきたいと考えております。」福島の役場の津波警報と同じで、こんな伝わらない言い方で済ませていい状況なのでしょうかねぇ...

のほほんと過ごしたこの2周間のうちにサイレント・キャリア(無症状感染者)は確実に増加しているでしょうから、既に感染者病床が満床状態の都内なら即刻準備を始めなければならないはずですが、都内で感染爆発に至った場合、都合のいいことに12,000人規模収容の2020年東京オリンピック・パラリンピックの選手村があります....が、なかなかそれを流用するなんて決断をこのおばさんが出来るとは思えません。

今ではさすがにバツが悪くなって黙ってしまいましたが、当初はこれほど新型コロナが大騒ぎになると思ってもいなかったろう専門家と言われる医者先生や、はいまだに「大した事ではない」と言い張る付け焼き刃な知ったかぶりの割合はけっこうに多いです。とりわけ2周間前にいいかげんなコト言って若者をあおったのがコイツです。

週間プレイボーイ 2020-12

経済損失とジブンの命の損失確率は統計でリスク計算できますが、それで”安全”を訴えたところで未知なる要素が多いモノを”安心”など出来るわけない、そんなことを原発問題と同様簡単に割り切って考えるヒトはおめでたいと言わざるを得ません。

社会の下々下賤な市民に向けて自分の感染対策生活を力説するホリエモン。
新型コロナ本格感染拡大後もレバノン、米国、ブラジル海外渡航しながら「全然大丈夫!」と喧伝してたら、3月には京都産業大学学生がヨーロッパをウロウロして帰国後多数箇所でクラスタを発生させていたという皮肉。世界でパンデミック宣言された後に半分近くは感染者と見込まれた海外生活の日本人がそくそく帰国するのを防壁立てるのが遅れた政府行政。多くのクラスタ源を逆輸入したのではないかと言われていたら案の定、クラスタ発生増加です。
マスコミ批判も底の浅いうわべ情報を”気に食わん”レベルで喚き散らすだけで時間使うほどの知見は得られませんのでスルーしてもらって構いません。恥ずかしいレベル。

言わんとしてることは、一般のヒトには屁理屈の範疇でしかないです。

2020.4.9
へっぽこ「非常事態宣言」後、感染爆発始まりました。

半数以上でクラスタ追跡できない感染者が占めるようになりました...

さらに、4/9 大阪92人、東京181人を記録しました...

2020.4.29
みかけ感染ピークアウトも余談を許さない諸処

GW前に全国の感染者数はみかけ上ピークアウトを迎えたかのように見え。GW明けには二桁に落ち着きそうです。しかしながらほとんどは大部分は大都市部の増減に左右された結果であって全国一律に感染者減ったワケでもなく4/29現在、札幌などでは感染者数を更新した街もある。さらに言えば「退院者が再発症する、あるいは再感染する」事例が複数発生している状況や、変異型コロナの流入も確認されていたり、この先何が起こるかまだまだ余談をゆるしません。

当初から新型コロナの構造が「 SARS + HIV みたいだ...」と言われてるようにタンパク質はHIVウイルスと酷似した部分があり、HIV薬が対処療法に効果があると言われる所以でもあるようです。アビガンに新型コロナでの効能が確認されたのは、ウイルスのRNA複製を阻害するというインフルエンザとの共通項が機能したように、HIV薬はHIV-1プロテアーゼ阻害作用によるところと言われています。今後承認されるであろうレムデシビルにしろ対処療法薬であり「新型コロナ向け特効薬」ではありません。今年中にも投与可能になるやもと期待されているワクチンにしてもいわゆるインフルエンザワクチンとは異なり、予防効果に特化した遺伝子組換えによる合成ヒト化モノクローナル抗体製剤ではないかと言われています。そもそもウイルス全てにワクチンが存在するわけでも作れるワケでもなく、長い間研究されているにも関わらずワクチン製造できないモノの方が多いです。

毎日のニュースに一喜一憂する日々ですが、余談を許さないGWです。