日々の雑感〜ヒトは窮地に立つと嘘をつき、浮かれると本音が漏れる

万事に窮したヒトから出る言葉は大抵嘘です。ただ誠実そうに見える真っ赤な嘘もあれば、やせ我慢に映る泣ける嘘もあったりします。そして”腹の底が見えない”という言葉があるように、過酷な社会経験を積むほどにヒトは自分にさえ嘘をついて本音を腹の底に沈めて普段を生きていけるようになります。

窮地のときにも誠意をかぶりひたすら平身低頭すれば、周りの人が「気のどくに」思わないわけがない、そのことすら処世術として自分に刷り込んで生きているヒトもいたりします。そんなヒトは卑屈さも同時に腹の底に押し込めて普段を生きています。突かれて卑屈が怒りに変わる小市民や酒席でうっかりそんな卑屈さを漏らすヒトはフツウの人(腹の底が知れた)可愛いヒトだと信頼さえ得られたりします。ただ上等のペテン師にもなるとそんな卑屈ささえ揺らがない、というより普段を卑屈には感じていないように振る舞います。

解りやすい嘘を繰り返して本音を人目に晒さないヒトもいれば、本音を嘘のように語るヒトもいます。本音と嘘を交互に繰り出すヒトのガードは相当堅いかもしれませんが、本人にも嘘と本音の垣根を見失っているときがあります。「てにをは」だけで本音を嘘にすり替える悪知恵の働くヒトもいれば、一拍の間抜けに嘘を隠し切れないヒトもいます。

2020.2追記
当時の仕事上のつきあいがあった人間模様から抜き出したお話ですが、10年経っても変わらないヒトは変わらないなぁ... 悪気もなく誠意を持って言葉を並べては「嘘」を吐くヒトはもはや尊敬に値するやもしれない。ただ「嘘」をどう考えるかは難しい...。

2025.10.31追記
この話のモデルになった人物とは協業しても利益は出ない仕事のつきあいながら、面白い事を言い出す人間でもありもはや知ってか知らずか悪気もなく誠意を持って「嘘」を吐く名人芸は尊敬に値すると思いながら、大きな火の粉だけは被らないようにつきあって来ましたが、さすがに無知蒙昧とも大きな勘違いとも自分勝手な解釈を盾にこちらに悪態つかれ、こっちもいままでの幾多の理不尽が頭に押し寄せて久々血管切れそうになり絶縁としました。惜しいもなく年齢的にも精神的にもやはりこの類は遠ざけた方が良いと実感します。