防犯解除の隙に脱獄〜「刑務所行く?」「行きませんよ...」〜そんな昔の会話を思い出しました

オウム真理教の事件以来となる特別手配となる刑務所脱獄犯が広島市内に現在も潜伏中ということでテレビが騒がしいですが、それにしても刑務所の外塀工事完成間際、防犯線解除の最中に脱走というのはなんともマヌケなお話、情報統制が弛んだ由々しき失態とも言えますね。

テレビに登場するコメンテーターに元刑務官という肩書きの方をお見かけして「ああそんな職業選択もあったなぁ」と大学校を卒業する頃のことを思い出しました。「我が母校〜なんだかな〜職業能力開発総合大学校」でも書きましたが、当時の職業訓練大学校を卒業する生徒全員に割り当てられる程、職業訓練指導員の採用枠が確保されているわけでもなく、卒業の目処がたつ頃に成績順に肩たたきのように「指導員希望しますか?」とか聞かれてその返答次第でほとんど決まっていました。その中には刑務所受刑者の職業訓練指導員として国家公務員上級乙種の刑務官という選択も含まれていて、ある日学年担当教授に呼び出されて「刑務官希望しますか? 」と事務的に聞かれ「希望しません」と答えていたのを覚えています。代わりにその年は順送りに同級生3名が刑務官となりました。その後同級生から「XX刑務所で民間クリーニングの下請作業を受刑者に指導してます」旨の連絡をもらったことがあります。

さすがに現在はそんな乱暴なコトないと思いますが、当時は職業訓練校の指導員にしろ刑務官にしろ、工学専門知識には無縁と思われた職業を選択する気は全く無い、そんなとんがった若いジブンでした。